佳品
かひん
名詞
標準
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文例 · 用例
」 露伴の文章がどうのこうのと、このごろ、やかましく言われているけれども、それは露伴の五重塔や一口剣などむかしの佳品を読まないひとの言うことではないのか。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
君もまたクライストのくるしみを苦しみ、凋落のボオドレエルの姿態に胸を焼き、焦がれ、たしかに私と甲乙なき一二の佳品かきたることあるべしと推量したからである。
— ――当りまえのことを当りまえに語る。 『もの思う葦』 青空文庫
一日、一日、カク手ガ氾濫シテ来テ、何ヲ書イテモ、ドンナニ行儀ワルク書イテモ、ドンナニ甘ッタレテ書イテモ、ソレガ、ソンナニ悪イ文章デナシ、ヒトトオリ、マトマリ、ドウニカ小説、佳品、トシテノ体ヲ為シテイル様、コレハ危イ。
— 太宰治 『創生記』 青空文庫
且つ又鼠頭魚は、魚の中にても姿清らに見る眼厭はしからず、特に鱗に粘無く身に腥気少ければ、仮令其味美ならずとも好ましかるべき魚なるに、まして其味さへ膩濃きに過ぎずして而も淡きにも失せず、まことに食膳の佳品として待たるべきものなれば、これが釣りの興も一トしほ深かるべき道理ならずや。
— 幸田露伴 『鼠頭魚釣り』 青空文庫
且つ又鼠頭魚は、魚の中にても姿清らに見る眼厭はしからず、特に鱗に粘無く身に腥気少ければ、仮令其味美ならずとも好ましかるべき魚なるに、まして其味さへ膩濃きに過ぎずして而も淡きにも失せず、まことに食膳の佳品として待たるべきものなれば、これが釣りの興も一しほ深かるべき道理ならずや。
— 幸田露伴 『鼠頭魚釣り』 青空文庫
皿についたのは、このあたりで佳品と聞く、鶫を、何と、頭を猪口に、股をふっくり、胸を開いて、五羽、ほとんど丸焼にして芳しくつけてあった。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
佳品としてはアカザの實のつくだ煮を擧げたい。
— 木下杢太郎 『すかんぽ』 青空文庫
生麦の鰺、佳品である。
— 泉鏡花 『開扉一妖帖』 青空文庫
作例 · 標準
骨董市で見つけた小さな染付の皿は、江戸時代中期の職人技が光る実に見事な佳品だった。
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新進気鋭の監督が撮ったこの映画は、低予算ながらも脚本の妙が光る佳品として評価されている。
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「お土産にいただいたこのお菓子、甘すぎなくて本当に佳品ですね」と妻が喜んでいた。
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祖父の遺品整理で見つけた万年筆は、金細工が施された年代物の佳品だった。
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