苔
こけ異読 コケ
名詞頻度ランク #19178 · 青空 1470 例
標準
moss
文例 · 用例
5向ふに、水車が、見えてゐます、 苔むした、小屋の傍、ではもう、此処からお帰りなさい、お帰りなさい 僕は一人で、行けます、行けます、僕は、何を云つてるのでせう いいえ、僕とて文明人らしくもつと、他の話も、すれば出来た いいえ、やつぱり、出来ません出来ません。
— 中原中也 『別離』 青空文庫
そして彼が石を集め、苔を植ゑて庭を造り楽しむ時、しばしばその自己流の道楽芸が専門の庭園師を嘆息させるほど、真にユニイクな芸術創作となるのである。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
日本の茶道の基本趣味や、芭蕉俳句のいわゆる風流やが、すべて苔やさびやの風情を愛し、湿気によって生ずる特殊な雅趣を、生活の中にまで浸潤させて芸術しているのは、人のよく知る通りであるけれども、一般に日本人の文学や情操で、多少とも湿気の影響を受けてないものは殆んどない。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
衰へや歯に食ひあてし海苔の砂この秋は何で年よる雲に鳥蝙蝠も出でよ浮世の花に鳥秋近き心の寄や四畳半 こうした句の詩情しているものは、実に純粋のリリシズムであり、心の沁々とした咏嘆である。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
衰へや歯に喰ひあてし海苔の砂 独居する芭蕉の心に、次第に老が近づくのを感じて来た。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
即ち例へば「古池」といふ言葉は、日本人の連想からは直ちに古い寺院の池や、庭園などにある閑雅で苔むした小さな溜水の池をイメーヂするが、温気のない西洋にはそんな古池が無いのであるから、西洋人のこの語から連想するイメーヂは、アルプスやスヰスの山中などにある、青明に澄んだ大きな湖水であるだろう。
— 萩原朔太郎 『詩の翻訳について』 青空文庫
北の屋蔭の苔むしたる井筒に、新調の洋服涼しげなる若人二人、巴里形の麥藁帽子見よげにかぶりて、細き櫻のステツキを手すさびに振り上げ、花もまだきなる紫陽花の葉を叩きつ、あやめを隔ててこなた、うちまもり給へるなりけり。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
泥濘のひどい道に古靴を引きずって役所から帰ると、濡れた服もシャツも脱ぎ捨てて汗をふき、四畳半の中敷に腰をかけて、森の葉末、庭の苔の底までもとしみ入る雨の音を聞くのが先ず嬉しい。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
作例 · 標準
古いお寺の庭園に敷き詰められた一面の緑の苔が、雨に濡れて美しく輝いている。
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盆栽の根元に苔を植えることで、小さな鉢の中に大自然の風景を表現する。
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森の奥深く、倒木にびっしりと生えた苔を触ってみると、ふかふかした感触がした。
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標準
short plants resembling moss (incl. other bryophytes, lichens, very small spermatophytes, etc.)
作例 · 標準
湿った岩肌に、海藻のような不思議な形の苔が張り付くように生えている。
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水槽の中に緑の苔が繁殖しすぎたので、掃除をして水の透明度を保つ。
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この薬草は、高山の岩場に自生する特殊な種類の苔から抽出されたものだ。
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