不倶戴天の敵
ふぐたいてんのてき
表現名詞
標準
mortal enemy
文例 · 用例
これを不倶戴天の敵とゆはねえで、何を言ふんだ。
— 山村暮鳥 『ちるちる・みちる』 青空文庫
即ち、プロレタリアートの道を見出し得ず、かえって同志小林を虐殺した不倶戴天の敵の姿を大衆から覆うことによって、反動の役割を演じているのである。
— ――誤れる評価との闘争を通じて―― 『同志小林の業績の評価に寄せて』 青空文庫
西洋人が、耳をかすまいとしながらも、未練げにしがみついている必然性――僕の不倶戴天の敵だ――を東洋人は率直に言ってのける。
— 原口統三 『二十歳のエチュード』 青空文庫
君にとっては不倶戴天の敵、われわれも、もう一応、会っておかなければならないのだ、共に願ったりかなったりの好都合ではないか。
— 他生の巻 『大菩薩峠』 青空文庫
圧制したものは圧制されたものの地位まで下がり、不倶戴天の敵同士の屍さえもまじりあってしまうのだ。
— ワシントン・アーヴィング Washington Irving 『ウェストミンスター寺院』 青空文庫
彼は、動物学者に憎まれ軽蔑され愚弄されていること、また動物学者が自己にとってもっとも兇悪な不倶戴天の敵であることが、今はじめてわかったような気持がしたのである。
— ДУЭЛЬ 『決闘』 青空文庫
陣十郎の寵女、お妻殿がそれだと知りましては、心許されぬはともかくも、何で貴女様のお志に……」「従うことなりませぬか」「不倶戴天の敵の情婦に……」「では何でおめおめ助けられました」「助けられたは知らぬ間のこと……」「では何で介抱されました……」 答えることが出来なかった。
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
」 かかる場合にも鴫澤主水、親の敵の陣十郎とあっては、おろそかにならずそれどころか、討たでは置けない不倶戴天の敵!
— 国枝史郎 『剣侠』 青空文庫
作例 · 標準
長年にわたり、二つのライバル王国は互いを不倶戴天の敵とみなしていた。
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