内容物
ないようぶつ
名詞
標準
contents (of a container, stomach, etc.)
文例 · 用例
内心は、私こそ誰よりも最も、その籠の内容物に関心を持っていたに違いないのですが、けれども私は、我慢してその方向には一瞥もくれなかったのでした。
— 太宰治 『たずねびと』 青空文庫
此の動作は比例から見て全く突拍子で、例へば、吾々で云へば単一な発作的運動でもつて、身体の内容物をぶちあけ、吾々の器官、内臓、及び血液を、皮膚及び骨格から半哩の距離まで急投するに成功すると同じ寸法である。
— 牧野信一 『卓上演説』 青空文庫
ことに胃の内容物を検査して貰うんだよ。
— 海野十三 『流線間諜』 青空文庫
それはどうやら腸の内容物を調べてゆくらしい。
— 海野十三 『人体解剖を看るの記』 青空文庫
腸の場合と同じく、内容物を検しているのは明らかであった。
— 海野十三 『人体解剖を看るの記』 青空文庫
解剖の結果、死体の胃の内容物に、多量の砒素化合物があるとわかったので、事件は裁判所に廻され、予審判事が出張して、ソムマース家を委しく取調べることになりました」 予審判事の一行は、家人を一々訊問し、家の隅々を捜索した結果、牛小舎の装具置場の高い棚に、パリス・グリーンの入ったボール箱を見つけた。
— 小酒井不木 『誤った鑑定』 青空文庫
私も一伍一什をきいて、出発点はやはり胃の内容物の化学的検査にあると思いました。
— 小酒井不木 『誤った鑑定』 青空文庫
そこに何か捜索上の手落ちがあるだろうと思って、鑑定を引き受け、胃の内容物の再鑑定を願い出て、許可されたら、なお念のために、専門の化学者二人のところへ、別々に分析を依頼するよう、手筈をきめました」 弁護士の要求はきき入れられ、胃の内容物はブライアン氏の手許に届けられた。
— 小酒井不木 『誤った鑑定』 青空文庫