暗夜
あんや
名詞頻度ランク #44840 · 青空 515 例
標準
dark night
文例 · 用例
道幅二間ばかりの寂しい町で、(産婆)と書いた軒燈が二階造の家の前に点ている計りで、暗夜なら真闇黒な筋である。
— 国木田独歩 『二少女』 青空文庫
これが、その当時の記録に、「第×××聯隊が、逐次暗夜を辿りつゝ城門に近づかんとするや、俄かにその北側にあるT病院内より支那兵の猛射を受け、危険極まりなきに到ったが、該建物が病院たるの性質にかんがみ、一時、その措置に窮した。
— 黒島傳治 『武装せる市街』 青空文庫
山椒の皮を春の午の日の暗夜に剥いて土用を二回かけて乾かしうすでよくつく、その目方一|貫匁を天気のいい日にもみじの木を焼いてこしらえた木灰七百匁とまぜる、それを袋に入れて水の中へ手でもみ出すことです。
— 宮沢賢治 『毒もみのすきな署長さん』 青空文庫
山椒の皮を春の午の日の暗夜に剥いて土用を二回かけて乾かしうすでよくつく、その目方一貫匁を天気のいい日にもみじの木を焼いてこしらえた木灰七百匁とまぜる、それを袋に入れて水の中へ手でもみ出すことです。
— 宮沢賢治 『毒もみのすきな署長さん』 青空文庫
……顔馴染の濃い紅、薄紫、雪の膚の姉様たちが、この暗夜を、すっと門を出る、……と偶と寂しくなった。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
あわれ、祖母に導かれて、振袖が、詰袖が、褄を取ったの、裳を引いたの、鼈甲の櫛の照々する、銀の簪の揺々するのが、真白な脛も露わに、友染の花の幻めいて、雨具もなしに、びしゃびしゃと、跣足で田舎の、山近な町の暗夜を辿る風情が、雨戸の破目を朦朧として透いて見えた。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
」 お柳は暗夜の中に悄然と立って、池に臨んで、その肩を並べたのである。
— 泉鏡花 『木精(三尺角拾遺)』 青空文庫
た※|渺々として果もない暗夜の裡に、雨水の薄白いのが、鰻の腹のやうに畝つて、淀んだ静な波が、どろ/\と来て線路を浸して居さうにさへ思はれる。
— 泉鏡太郎 『銀鼎』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日暗夜について考えている。
暗夜という言葉は日本語で重要だ。
彼は暗夜の意味を理解している。
この文には暗夜が含まれている。