極貧
ごくひん
名詞名詞-の形容詞頻度ランク #38589 · 青空 76 例
標準
destitution
文例 · 用例
それは肺結核で死んだ人間の百分率で、その統計によると肺結核で死んだ人間百人についてそのうちの九十人以上は極貧者、上流階級の人間はそのうちの一人にはまだ足りないという統計であった。
— 梶井基次郎 『のんきな患者』 青空文庫
たとえば極貧を現わすために水道の止まった流しに猫の眠っている画面を出すとか、放免された囚人の歓喜を現わすのに春の雪解けの川面を出すとか、よしやそれほどの技巧は用いないまでも、とにかく文学的の言葉をいわゆるフォトジェニックなフィルミッシな表現に翻訳しなければならない。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
この旗本出で江戸っ子の作者は、極貧の中に在って客に食事を供するときには家の粗末な惣菜のものにしろ、これを必ず一汁三菜の膳組の様式に盛り整えた。
— 岡本かの子 『食魔』 青空文庫
さいわい、親戚に富裕の者が二、三あったので、せっぱつまるとそのひとたちから合力を得て、その大半は酒にして、春の桜も秋の紅葉も何が何やら、見えぬ聞えぬ無我夢中の極貧の火の車のその日暮しを続けていた。
— 太宰治 『新釈諸国噺』 青空文庫
ことに、八年前ある事情で生家から離れ、自分ひとりで、極貧に近いその日暮しをはじめるようになってからは、いっそう、ひがみも強くなった様子である。
— 太宰治 『水仙』 青空文庫
貧乏でもないのに極貧の振りをしている。
— 太宰治 『恥』 青空文庫
生活に於いて何不足なく、ゆたかに育った青年は、極貧の家に生れて何もかも自力で処理して立っている青年を、ほとんど本能的に畏怖しているものである。
— 太宰治 『花火』 青空文庫
私は極貧の家に生れながら、農民の事を書いた小説などには、どうしても親しめず、かえって世の中から傲慢、非情、無思想、独善などと言われて攻撃されていたあなたの作品ばかりを読んで来ました。
— 太宰治 『風の便り』 青空文庫
作例 · 標準
長引く不況で、多くの家庭が極貧に陥った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
彼女は幼い頃、両親を亡くし、極貧の中で育った。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite
支援団体は、極貧状態にある人々に食料と住居を提供している。
幻辭AI · gemini-2.5-flash-lite