副木
ふくぼく
名詞
標準
splint
文例 · 用例
」 足のさきから腰まで樋のような副木にからみつけられている、多分その片脚は切断しなければなるまい、それが福地だった。
— 黒島傳治 『氷河』 青空文庫
小さいこの上流の令嬢が、あるとき一匹の犬が負傷しているのを見て大層可哀そうがって、折からそこにいあわせた牧師を大人のように命令して手伝わせながら、その傷の手当をし、副木をつけてやるまでは満足しなかったというエピソードが、生れながら慈悲の女神であったフロレンスの逸話のようにつたえられている。
— 宮本百合子 『フロレンス・ナイチンゲールの生涯』 青空文庫
小さい犬を可哀そうがる心は、子供にとって普通といえる自然の感情だけれども、その感情を徹底的に表現して、犬の脚に副木をつけるまでやらなければ承知できなかったフロレンスの実際的で、行動的な性質こそ、彼女の生涯を左右した一つの大特色であったと思う。
— 宮本百合子 『フロレンス・ナイチンゲールの生涯』 青空文庫
肩から白い繃帯と副木で綿に包まれた腕を釣っているのがこの場合、恐ろしく贅沢なものに見える。
— 夢野久作 『戦場』 青空文庫
右足は膝ぎりしかなくて、そこに、木の副木をあてていた。
— 久生十蘭 『地底獣国』 青空文庫
傷の縫い合わせをする、三角巾を巻きなおす、沃丁を塗る、水をのませる、布団や筵を見つけてきてかぶせる、副木を当てる。
— 永井隆 『長崎の鐘』 青空文庫
……これを溶かして使え」「へえ」「なにかまだ要るものがあるか」 職人はハッハッと肩で息をして、「割箸を一ぜん……副木をやるので……」「割箸なら眼の前にある。
— 稲荷の使 『顎十郎捕物帳』 青空文庫
彼はただ、花樹の苗に挿された副木のような、女のやさしい線の美しさに結びつけられている、そんな棒立ちの気持だけを反芻していた。
— 山川方夫 『昼の花火』 青空文庫
作例 · 標準
骨折した指に、医師が副木を当てて固定した。
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応急処置として、添え木で副木を作った。
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副木がしっかり固定されているか、定期的に確認する必要がある。
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ウィキペディア
副木(ふくぼく)とは、骨折した部分や関節などを臨時的に固定する器材である。副子(ふくし)、シーネ 、添え木・副え木(そえぎ)、スプリント 、ブレイス とも呼ばれる。
出典: 副木 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0