あやす
あやす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to cuddle
文例 · 用例
近所のお内儀さんなどが通りがかりに児をあやすと、嬉しそうな色が父親の柔和な顔に漲る。
— 寺田寅彦 『やもり物語』 青空文庫
三次「泣くな泣くな」とあやす。
— 山中貞雄 『恋と十手と巾着切』 青空文庫
それでも僕はまあやすんでいた。
— 宮沢賢治 『風野又三郎』 青空文庫
晃 (百合を背後に庇い、利鎌を逆手に、大勢を睨めつけながら、落着いたる声にて)ああ、夜叉ヶ池へ――山路、三の一ばかり上った処で、峰裏|幽に、遠く池ある処と思うあたりで、小児をあやす、守唄の声が聞えた。
— 泉鏡花 『夜叉ヶ池』 青空文庫
学士が驚いた――客は京の某大学の仏語の教授で、榊三吉と云う学者なのだが、無心の小児に向っては、盗賊もあやすと言う……教授でも学者でも同じ事で、これには莞爾々々として、はい、今日は、と言った。
— 泉鏡花 『みさごの鮨』 青空文庫
出てゆきがけに泥棒がお愛嬌に、べろべろべろといつてあやすと、手足をばたばたやつて喜んでゐる始末だ。
— 新美南吉 『良寛物語 手毬と鉢の子』 青空文庫
うまかったかい」と子供をあやすような調子で言いました。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
捨てられているのかと抱いてあやすと、泣きやんで笑った。
— 織田作之助 『螢』 青空文庫
作例 · 標準
母親は赤ちゃんをあやして寝かせた。
保育士は子どもたちをあやすことが仕事だ。
祖母は孫をあやしながら子守唄を歌う。
幼稚園ではあやすテクニックが教えられる。