取り付く
とりつく
動詞-五段-カ行動詞-自動詞
標準
to cling to
文例 · 用例
「あれじゃ、まるで取り付くしまもありはしない」 ふと、翁にふる郷の西国の山と山神が懐しまれた。
— 岡本かの子 『富士』 青空文庫
それからまた葉が出ると、またそれに取り付く。
— 岡本かの子 『生々流転』 青空文庫
そこへ玉ちやんが走つて來て、博士がシヤツばかりになつてゐるのを見て、「papa のお乳」と云つて取り付く。
— 森鴎外 『半日』 青空文庫
「あらいやだと思って、わたくしは思わず身をひこうとすると、市野さんは冗談半分でしょう、そら幽霊が取り付くぞと言って、その草をわたくしの胸へ押し込んだのです。
— 岡本綺堂 『水鬼』 青空文庫
毒婦、色魔、悪党 ――悪魔式鼻の表現(四) 敵は本能寺にあり、相手の生血を吸い取り得れば――相手を丸裸になし得れば――又はどこかに売りこかし得れば、あとは野となれ山となれ――泣こうが喚めこうが発狂しようが、どこを風が吹くという鼻の表現で取り付く島もなくふり捨ててしまうのであります。
— 夢野久作 『鼻の表現』 青空文庫
そうして、それが人にふりかかると、それがみんな虱になって取り付くのである。
— 寺田寅彦 『柿の種』 青空文庫
」 その人も取り付く島がないので引き退がった。
— 岡本綺堂 『綺堂むかし語り』 青空文庫
」 その人も取り付く島がないので引きさがった。
— 岡本綺堂 『ゆず湯』 青空文庫
作例 · 標準
崖から滑り落ちそうになった彼は、必死の思いで突き出た木の根に取り付いた。
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赤ちゃんが母親の足にしっかりと取り付き、離れようとせずに泣きべそをかいている。
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大きな獲物の背中に取り付いた狩人たちが、一斉に槍を振るってし留めようとする。
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標準
to grapple
作例 · 標準
険しい岩壁に取り付くクライマーの姿を、ふもとから双眼鏡を使ってハラハラしながら見守る。
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「よし、この城壁に取り付くぞ!」と、隊長の合図とともに兵士たちが梯子を担いで走り出した。
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柔道の試合で、相手の襟に取り付くタイミングをうかがいながら、激しい組み手争いを繰り広げる。
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標準
to set about doing
作例 · 標準
「さあ、今日中にこの山積みの書類の整理に取り付くぞ」と、彼は腕まくりをして気合を入れた。
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新しいシステムの設計にようやく取り付くことができ、開発チームの士気は高まっている。
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夕食の準備に取り付く前に、まずは冷蔵庫の中身を確認して献立を決めることにした。
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標準
to possess (someone; of an evil spirit, idea, etc.)
作例 · 標準
恐ろしい悪霊が子供の体に取り付くと、その声はまるで別人のように低く不気味に変わった。
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「一度疑念に取り付くと、すべてが怪しく見えてしまうものだ」と、老刑事は静かに語った。
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死神に取り付かれた男は、自分の運命を呪いながらも、抗うことができずに歩き続けた。
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標準
to obtain a clue
作例 · 標準
未解決事件の捜査で、ついに犯人の行方に繋がる有力な手がかりに取り付くことができた。
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「何か取っかかりに取り付かないと、この問題は解決しない」と、数学者は黒板の前で考え込んだ。
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考古学チームは、砂漠の下に眠る古代都市の入り口と思われる場所に取り付くことに成功した。
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