軽さ
かるさ
名詞
標準
lightness
文例 · 用例
このごろはそれがたのしみさ」言い終えたら、鼠のような身軽さでちょこちょこ走り去った。
— 太宰治 『ダス・ゲマイネ』 青空文庫
それは少年のような身軽さでもあり、自分の持地に入った園主のような気儘さでもある。
— 岡本かの子 『東海道五十三次』 青空文庫
一寸こっちを見たところには栗鼠の軽さもある。
— 宮沢賢治 『台川』 青空文庫
次はまた、手を持ったというくらいの軽さで通す。
— 梶井基次郎 『城のある町にて』 青空文庫
彼は焔に包まれて、宙に浮いてゐるやうな、目まぐるしい心の軽さを覚えて、総ての羈絆を絶ち切つて、何処までも羽をのす事が出来るやうにも思つた。
— 有島武郎 『An Incident』 青空文庫
馬はいかにも軽さうに、いまは全く毛だけになつたしつぼを、ふさふさ振つてゐる。
— 宮沢賢治 『北守将軍と三人兄弟の医者』 青空文庫
鞠がはずんで潮に取られ、羽根が外れて海に落つれば、切立のその崖を、するすると何の苦もなく、蟹を捕え、貝を拾い、斜に飛び、横に伝い、飜然と反る身の軽さ。
— 泉鏡花 『わか紫』 青空文庫
ルンペンだよ」 と、語呂よく、調子よく、ひょいと飛び出した言葉だが、しかしその調子の軽さにくらべて、心はぐっしょり濡れた靴のように重かった。
— 織田作之助 『夜光虫』 青空文庫
作例 · 標準
炭素繊維強化プラスチックは、鉄に匹敵する強度を持ちながら圧倒的な軽さを誇り、航空機やレーシングカーの機体に採用されている。
この最新モデルのスマートフォンは、大画面でありながら手に取った瞬間に驚くほどの軽さを実感できる設計になっている。
登山靴には、岩場での足元の安定感だけでなく、長距離を歩き続けるための軽さも重要な要素として求められる。
リーダーの安易な公約は、言葉の軽さを露呈させることになり、結果として組織全体の信頼関係を損なう恐れがある。