満場
まんじょう
名詞名詞-の形容詞
標準
whole house
文例 · 用例
満場|森として声もなかったのです。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
まず博士の神学を挙げて二度これを満場に承認せしめこれを以て大前提とし次にビジテリアンがこれに背くことを述べて小前提とし最後にビジテリアンが故に神に背くことを断定し菜食なる小善の故に神に背くの大罪を犯すことを暗示|致されました。
— 宮沢賢治 『ビジテリアン大祭』 青空文庫
ここにおいて髯将軍たちまち熱狂し、見物席なる二階のボックスに突っ立ち上がり、旅館の浴衣のまま、汗と埃に汚れた白帽子を右手に握り締め、天地を震愕せしむる大音声に、「諸君ッ、満場の諸君」とやらかした。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
空しく結氷に遮されて南海シドニーの郊外に、涙を呑んで故国よりの吉報を待っておる探検隊一行の心中は、実に気の毒に堪えぬではないか」 をきっかけに熱弁を振うこと十五分、満場|悉く感動して、一人の声を出すものもなし。
— 井沢衣水 『本州横断 痛快徒歩旅行』 青空文庫
見物は呆れ果てて息を斂め、満場|斉しく頭を回らして太夫の挙動を打ち瞶れり。
— 泉鏡花 『義血侠血』 青空文庫
本当の恋を囁いている間に自身の芸術家の虫が、そろそろ頭をもたげて来て、次第にその虫の喜びのほうが増大して、満場の喝采が眼のまえにちらつき、はては、愛慾も興覚めた、という解釈も成立し得ると思います。
— 太宰治 『女の決闘』 青空文庫
そうしてことしの二月、日本は北方の強大国露西亜に対して堂々と戦を宣し、日本の青年たちは勇躍して戦場に赴き、議会は満場一致で尨大の戦費を可決し、国民はあらゆる犠牲を忍んで毎日の号外の鈴の音に湧き立っている。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
しかし、両説の目標とするところは、共に支那の保全にあるのだから、本会は『支那の保全』を以てその目的としては如何であろう、という厳粛な発言を行って満座を抑え、両派共これには異議無く、満場一致|大喝采裡に会の目的が可決され、この『支那の保全』は、爾来、わが国の対支国是となっているという事です。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
作例 · 標準
彼女のスピーチが終わると、満場から大きな拍手が沸き起こった。
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その意見には満場が賛同し、すぐに可決された。
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議長は満場の意見を聞き、最終的な決定を下した。
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