無銭
むせん
名詞
標準
without money
文例 · 用例
おい、それだっても無銭じゃあいけねえよ、憚りながら神方万金丹、一|貼三百だ、欲しくば買いな、まだ坊主に報捨をするような罪は造らねえ、それともどうだお前いうことを肯くか。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
無銭ではわるい、一日に三銭も遣わさるように計らえ。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
お相撲さんの舟に無銭で乗せてもらって往還りして彼処で釣ったのだよ。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
無銭で乗せてもらっての一語は偶然にその実際を語ったのだろうが、自分の耳に立って聞えた。
— 幸田露伴 『蘆声』 青空文庫
無銭で米の買える法、火なくして暖まる法、飲まずに酔う法、歩行かずに道中する法、天に昇る法、色を白くする法、婦の惚れる法。
— 泉鏡花 『露肆』 青空文庫
おまけに横須賀の探偵とかいう人は、茶菓子を無銭でせしめて去んだ。
— 泉鏡花 『活人形』 青空文庫
百人足らずの人足を、無銭で役ってさ。
— 泉鏡花 『金時計』 青空文庫
老婆これを聞きて、よぼよぼと進出で、「いえもし二分が一分でも無銭で遣ろうとおっしゃりましても切符は真平でござるよ。
— 泉鏡花 『貧民倶楽部』 青空文庫
作例 · 標準
財布を忘れて無銭のまま家を出てしまい、駅の改札で立ち往生してしまった。
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彼は無銭に近い状態で海外に渡り、働きながら旅を続けているらしい。
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無銭の身空で贅沢を言える立場ではないが、せめて温かいスープが飲みたい。
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