無一文
むいちもん
名詞-の形容詞名詞
標準
penniless
文例 · 用例
私の頭の中はもはや無一文だ。
— 中原中也 『散歩生活』 青空文庫
喫茶店で一円投げ出して、いま無一文だった。
— 織田作之助 『雪の夜』 青空文庫
「……なるほど、スピード籤は今日一日のおれの行動を決定しそうだぞ」「赤と黒」を愛読するという風変りな女スリに出会ったこと、そして無一文になってしまったこと……この二つの思いがけぬ出来事は、すくなくとも、今日これからの行動に何かの影響を及ぼしそうな予感がした。
— 織田作之助 『それでも私は行く』 青空文庫
権右衛門はしかし、往時を回想しているとはいえ、政江と同じ六百円から十万円貯めるまでの径路ではなく、無一文から六百円作るまでの、いってみれば、政江と結婚する迄のことを回想していたのだ。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
宿や医者の支払いも嵩んで来て、下手すると無一文になるおそれがあると、遂に婆さんを置き逃げすることに決めた。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
と、同時に、虎の子の貯金全部投げ出して立派な結婚式をあげたが、その時は無一文だったという様なことも、彼のとらざるところだ。
— 織田作之助 『俗臭』 青空文庫
死んだとたんにむかしの無一文の嫌厭先生にかえるというようなことが書かれていた。
— 太宰治 『ロマネスク』 青空文庫
当時、私はほとんど無一文といっていい状態であった。
— 太宰治 『帰去来』 青空文庫
作例 · 標準
ギャンブルで全財産を使い果たし、彼は無一文になってしまった。
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財布をなくしてしまい、今は文字通り無一文だ。
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旅行先で無一文になり、どうにかして家に帰る方法を考えた。
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