末梢神経
まっしょうしんけい
名詞
標準
peripheral nerves
文例 · 用例
「侏儒の言葉」は、言はば頭脳の機智だけで――しかも機智を誇るために――書いた文学で才人としての彼の病所と欠点とを、露骨に出したやうな文学であつたが、同じやうにまた彼の俳句も、その末梢神経的の凝り性と趣味性とを、文学的ヂレツタンチズムの衒気で露出したやうなものであつた。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
次の二つの句もやはり同じやうに観察の細かさと技巧の凝り性を衒つた句で、末梢神経的な先鋭さはあるとしても、ポエヂイとしての真実な本質性がなく、やはり頭脳と才気と工夫だけで造花的に作つた句である。
— 俳人としての芥川龍之介と室生犀星 『小説家の俳句』 青空文庫
このとき、つまらない末梢神経は尾をたたんでどこかの隅に消え隠れてしまい、ただ大きく頷く了々たる月のようなものが心の一角に引きかかっています。
— 岡本かの子 『仏教人生読本』 青空文庫
ふだん冷静に見せてるけど時々|末梢神経でひねくれるのさ。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
「あたし……虫ぐらいにこんなに怖がって……しんは確かりしている積りだけど末梢神経が臆病なのね」 千代重は栖子の丸い額に憂鬱にかかる垂れ毛をやさしく吹き除けて、軽く自分の唇を触れた。
— 岡本かの子 『唇草』 青空文庫
「他合もない末梢神経を、一人好がりに囀つてゐる――」「それは、だけど、人それ/″\……」と私は、極く低い声でブツブツと小言を呟いだ。
— 牧野信一 『素書』 青空文庫
」 私は辛うじて笑ひ顔を認めさせたが、「笑ひ」なんていふ感情は、凡そいつにも、何んな末梢神経の一端でなりと感知した験しもないのだ。
— 牧野信一 『剥製』 青空文庫
もちろん末梢神経の打算なら、近代の人のほとんどすべてがそれを持っていた。
— 徳田秋声 『仮装人物』 青空文庫
作例 · 標準
交通事故で腕を強打し、末梢神経に損傷を受けて指が痺れるようになった。
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手のひらや足の裏の感覚は、末梢神経によって脳に伝えられている。
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ビタミンB12は末梢神経の機能を正常に保つために不可欠な栄養素だ。
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