剥落
はくらく
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
peeling off (e.g. of paint)
文例 · 用例
鼻翼の所はおしろいが剥落ちてゐて、一寸突いたらビリビリと破けさうな感じがする。
— 中原中也 『三等車の中(スケッチ)』 青空文庫
なるほどなるほど、味噌は巧く板に馴染んでいるから剥落もせず、よい工合に少し焦げて、人の※意を催させる香気を発する。
— 幸田露伴 『野道』 青空文庫
反古張りの襖も剥落し尽していた。
— 森鴎外 『細木香以』 青空文庫
こういう風に自分の村の信仰がだんだん剥落して来たので、尼は生活の必要上、かのすすき原を遠く横切って、専ら隣り村の方へ托鉢に出るようになった。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
唐門の剥落した朱の腰羽目に、墨でゴシック風の十字架の落書がしてあった。
— 宮本百合子 『長崎の印象』 青空文庫
ピアノは今目のあたりに見れば、鍵盤の象牙も光沢を失ひ、蓋の漆も剥落してゐた。
— 芥川龍之介 『ピアノ』 青空文庫
いかに良いと思ふ釉藥を流しかけても、その媒溶劑が適度でなかつたり、又|胎土が釉藥に親和しなかつたり、火度が適度でなかつたり、窯中に於て器の置き場所が惡かつたりすると、釉と土とが相反撥したり、はぢけたり、釉が剥落したり、完全な釉の發色がない。
— 小野賢一郎 『やきもの讀本』 青空文庫
旋条がかなり磨滅し、撃鉄や安全環はニッケルが剥落して黒い生地を露し、握りの処のエボナイトの浮彫も、手擦れで磨滅してしまっている。
— 夢野久作 『暗黒公使』 青空文庫
作例 · 標準
長年の風雨で、建物の壁の塗料が剥落している。
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この絵画は、一部の顔料が剥落しているため修復が必要だ。
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古い本を開くと、表紙の装飾が剥落しかけていた。
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