剴切
がいせつ
形容動詞名詞
標準
appropriateness
文例 · 用例
例えば馬の飼育が話題にのぼれば、彼は馬の飼育について話し、優良な犬の話が出れば、それにも極めて剴切な意見を述べ、県本金庫の手で行われた審査について議論がはじまれば、裁判上のからくりにもまんざら無智でないことを示し、玉突の話が出れば、玉突の話でも決してへまなことは言わなかった。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
口から発せられた剴切な言葉は、文字に書きつけたも同様で、斧で断ち斬るわけにはゆかぬ。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
剴切な表現といえば、生気溌剌たる生粋のロシア人ばかり住んでいて、ドイツ人もフィンランド人も、その他いかなる異種族も全然影を見せぬロシアの奥地から生まれた言葉を措いて他にはない。
— または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊 『死せる魂』 青空文庫
それで只今校長及び教頭の御述べになつた御説は、実に肯綮に中つた剴切な御考へで私は徹頭徹尾賛成致します。
— 夏目金之助 『坊っちやん』 青空文庫
それでただ今校長及び教頭のお述べになったお説は、実に肯綮に中った剴切なお考えで私は徹頭徹尾賛成致します。
— 夏目漱石 『坊っちゃん』 青空文庫
併し我等の僞善者といふ概念は、その外觀が一應我等を欺くに足るだけの尤もらしさを具へてゐる場合に特に剴切に通用する。
— 阿部次郎 『三太郎の日記 第三』 青空文庫
然れども皇帝は侯の剴切周到なる説明によりて、協約締結の止む可からざるを了悟し、終に各大臣に命じ、韓國及び皇室の位地面目に利益ある修正を施すを條件として日本の大使と商議せしめたるに、侯は啻に其の修正案の全部を容れたるのみならず、更に皇帝の直接の希望に應じて新たに一條を加へたりき。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
然れども皇帝は侯の剴切周到なる説明によりて、協約締結の止む可からざるを了悟し、終に各大臣に命じ、韓国及び皇室の位地面目に利益ある修正を施すを条件として日本の大使と商議せしめたるに、侯は啻に其の修正案の全部を容れたるのみならず、更に皇帝の直接の希望に応じて新たに一条を加へたりき。
— 鳥谷部春汀 『明治人物月旦(抄)』 青空文庫
作例 · 標準
彼の意見は常に剴切で、会議の場で的確な方向性を示してくれる。
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この問題に対する解決策として、彼女の提案が最も剴切であると判断された。
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難しい状況でも、彼は剴切な言葉を選び、場を和ませた。
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その場に剴切な振る舞いをすることは、社会人として非常に重要だ。
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