殿中
でんちゅう
名詞
標準
in the palace
文例 · 用例
慧鶴が十七歳のときは元禄十四年であったから、千代田の殿中で浅野内匠之頭の刃傷があり、その翌年慧鶴十八歳の暮に大石良雄の復讐があった筈である。
— 岡本かの子 『宝永噴火』 青空文庫
「日本西教史」によると、秀吉は宣教師の一人に向つて、殿中の侍女のうちキリスト教を信ずる者は操行端正である、キリスト教の宗規がもつと寛大であれば、自分も信者になると言つたと伝へてゐる。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
――大島守が、此の段、殿中に於いて披露に及ぶと、老中はじめ額を合せて、 此は今めかしく申すに及ばぬ。
— 泉鏡花 『妖魔の辻占』 青空文庫
そして殿中に主人となれば殿中に光を生じ、宮中に主人となれば宮中に光を生ずるは手古奈であらう。
— 伊藤左千夫 『古代之少女』 青空文庫
ほかに高さ五|尺ほどの銅人が数十も立っていて、いずれも朱衣、大冠、剣を執って整列し、そのうしろの石壁には殿中将軍とか、侍郎常侍とか彫刻してある。
— 捜神記(六朝) 『中国怪奇小説集』 青空文庫
各町の知事毎年その町良家新産の女児を視て最も美な者十二人を選び、殿中に養い歌舞を習わせ、十二歳の始めにこれを王宮に進め、旧制に従って試験を受く。
— 馬に関する民俗と伝説 『十二支考』 青空文庫
如来我子を救えと念ずると、仏すなわち来て鬼神殿中に坐った。
— 鶏に関する伝説 『十二支考』 青空文庫
三 殿中で高家月番、畠山民部大輔へ、「今度の勅使饗応の費用の見積りですが、ちょっとお目通しを」といって、内匠頭が奉書に明細な項目を書いたのを差し出した、畠山は、それをしばらく眺めていたが、「わしには、こういうことは分からんから、吉良に――ちょうど、来ているようだから」と、いって鈴の紐を引いた。
— 菊池寛 『吉良上野の立場』 青空文庫
作例 · 標準
江戸時代の絵巻には、殿中の様子が細かく描かれている。
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大奥では、殿中のしきたりが非常に厳しかったという。
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歴史ドラマで、忠臣蔵の殿中刃傷事件のシーンを観た。
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