股旅
またたび
名詞
標準
wandering life of a gambler
文例 · 用例
この勝太郎節と同時に、並行して流行したものは所謂「股旅小唄」であつた。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
この股旅小唄の主旋律は、概して皆尺八的、浪花節的哀傷を帯びてるもので、日本人の民族的リリシズムとも言ふべき、旅への放浪情操をよく表現して居た。
— 萩原朔太郎 『流行歌曲について』 青空文庫
剣劇の股旅ものや、幕末ものでも、全部がまだ在来の歌舞伎芝居の因習の繩にしばられたままである。
— 寺田寅彦 『映画芸術』 青空文庫
そういう関係から劇に志したのには無論違いないだろうけれど、しかし、中学校の三年生の時の作文に、股旅物の戯曲を書いて叱られたところを見ると、もともと好きだったのだろう。
— 織田作之助 『わが文学修業』 青空文庫
お次は大連の貿易商で満鉄の大株主|股旅由高。
— 夢野久作 『爆弾太平記』 青空文庫
さう言へば、長谷川伸さんの侘しい股旅渡世人の幾種かを演じた。
— 折口信夫 『市村羽左衛門論』 青空文庫
「股旅もの」が流行し、「剣もの」が「ピストルもの」にかわっていても、彼らが求めているのは、もっとほんとうの奥のもの、しみじみと語ってくれるものなのではないだろうか。
— 中井正一 『大衆の知恵』 青空文庫
脚絆に草鞋がけという実誼な装で一年の半分は山旅ばかりしているので、画壇では「股旅の三十郎」という綽名をつけている。
— 久生十蘭 『生霊』 青空文庫
作例 · 標準
古い日本映画を観ると、三度笠に合羽姿の股旅者が街道を行く風情あるシーンがよく出てくる。
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彼は定職に就かず、日本各地を放浪する現代の股旅のような生活を送っている。
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股旅演歌の哀愁漂うメロディを聞くと、故郷を離れた旅人の孤独な心情が伝わってくる。
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