音図
おんず
名詞
標準
phonetic table (esp. that of Japanese)
文例 · 用例
そうして、五十音図は後に出来たものであるけれども、五十音図で同行または同段に属する仮名に相当する奈良朝の諸音は、その実際の発音を研究した結果、やはり互いに共通の単音をもっていたことが推定せられる故、説明の便宜上、行または段の名をも用いることとした。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
ただし、「え」に相当する当時の音は「愛」の類と「延」の類と二つにわかれているが、そのうち、「愛」の類は母音のeあり、「延」の類はこれに子音の加わった「イェ」(ye、yは音声記号では〔j〕)であって、五十音図によれば、「愛」はア行の「え」にあたり「延」はヤ行の「え」に当る。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
この種に属するものは、これにあたる仮名を五十音図に宛てて見ると左の通り、イエオの三段にかぎられて、ア段とウ段とにはないのである。
— 橋本進吉 『国語音韻の変遷』 青空文庫
それで五十音図は、前に言った通り仮名として区別のないものが三つ、仮名として区別があっても今言ったように発音としては同じものが三つあって、六つだけ余計ある訳である。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
ところが五十音図によると、五十だけの違った音があり得べきはずであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
五十音図では別々になっているが、仮名は同じことであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
仮名では書きわけられないが、五十音図で別々になっているということは、音として違ったものだということを示すものであります。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫
それが五十音図によると、ア行の「え」とヤ行の「え」とあって、やはり同じ「え」が二つに分れている。
— 橋本進吉 『古代国語の音韻に就いて』 青空文庫