降り込む
ふりこむ
動詞-五段-マ行動詞-自動詞
標準
to come in (of rain or snow)
文例 · 用例
雨が降り込むことをうっかり忘れていた間抜けさ加減を嗤われた――と思い込むほど、春隆も貴族の没落を感じている昨今妙にひがみ易くなっていた。
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
雪の降り込む、風のひやびやと身にしみる丸木小屋に住ってふるえながら神様がお召になるまで泣きながら暮らさなければなりませんわね―― 死んだ子の年を数えるよりもっと無駄とは知りながらもお城の中での楽しかった暮しを思い出さなければならないんでございますわ。
— 宮本百合子 『胚胎(二幕四場)』 青空文庫
雨の降り込む清月の椽に立つて、べろ/\した單衣一枚の俳優たちが秋の薄寒さをかこつ樣な日もあつた。
— 田村俊子 『木乃伊の口紅』 青空文庫
急に冷くなった空気に矢代の身体は縮まったが、人一人も見えぬ彫りの深い夜の街に雨の降り込む美しさは、鬼気身に沁み込む凄絶な趣きだった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
そのまに北の海は秋雨の降り込む照り曇りの変りが激しくなった。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
浮き上った小魚の空気を吸う口もとを中心に波紋が拡がり、それが絶えず続いて雨の降り込むような音を立てていた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
水すましの描いている波紋が沼に降り込む雨に似ていた。
— 横光利一 『旅愁』 青空文庫
防空壕に溜った枯葉の上へ、降り込む氷雨のかさかさ鳴る音を聞きながら、私は杜甫を一つ最後に読もうと思って持ち込んだこともある今年の冬だ。
— ――木人夜穿靴去、石女暁冠帽帰(指月禅師) 『夜の靴』 青空文庫
作例 · 標準
窓を少し開けて寝ていたら、夜中のうちに雨が降り込んで、窓際が水浸しになっていた。
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横殴りの雨が、玄関のドアの隙間からビュービューと降り込んでくる。
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ベランダに干していた洗濯物に、突然の夕立が降り込んでびしょ濡れになった。
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