礎石
そせき
名詞
標準
foundation stone
文例 · 用例
それを目ざして進むと、丁度本堂仏殿のありそうな位置のところに礎石が幾箇ともなく見えて、親切な雨が降る度に訪問するのであろう今もその訪問に接して感謝の嬉し涙を溢らせているように、柱の根入りの竅に水を湛えているのが能く見えた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
規矩男の家は武蔵野の打ち続く平地に盛り上った一つの瘤のような高まりの上に礎石を載せていた。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
それを目ざして進むと、丁度本堂仏殿の在りさうな位置のところに礎石が幾箇ともなく見えて、親切な雨が降る度に訪問するのであらう今も其訪問に接して感謝の嬉し涙を溢らせてゐるやうに、柱の根入りの竅に水を湛へてゐるのが能く見えた。
— 幸田露伴 『観画談』 青空文庫
鬱蒼たる熱帯林や渺茫たる南太平洋の眺望をもつ斯うした土地に、自分の力で一つ一つ生活の礎石を築いて行くのは、スティヴンスンにとって、子供の時の箱庭遊に似た純粋な歓びであった。
— 中島敦 『光と風と夢』 青空文庫
しかし、これらの人々こそ、真に明治維新の大業の礎石となつた人々で、明治、大正、昭和と三代の恩沢に恵まれてゐる我々が、決して忘れてはならない人々だらうと思ふ。
— 菊池寛 『二千六百年史抄』 青空文庫
剪燈新話は明の瞿佑と云う学者の手になったもので、それぞれ特色のある二十一篇の怪奇談を集めてあるが、この説話集は文明年間に日本に舶来して、日本近古の怪談小説に影響し、延いて江戸文学の礎石の一つとなったものである。
— 田中貢太郎 『牡丹燈籠 牡丹燈記』 青空文庫
ただ稀代なのは、いつの間にやら雨で洗ったように、焼跡らしい灰もなし、焚さしの材木一本|横わっておらぬばかりか、大風で飛ばしたか、土礎石一つ無い。
— 泉鏡花 『星女郎』 青空文庫
そのうちに彼女は、水中に飴のように曲って落ちこんだ橋梁の間から下を見て、まだそこにプカプカしている土左衛門や、橋の礎石の空処に全身真赤に焼け爛れて死んでいる惨死者の死体を見るのであった。
— 海野十三 『棺桶の花嫁』 青空文庫
作例 · 標準
この古い寺院の建立には、巨大で精巧な礎石が使われている。
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建物の基礎となる礎石は、建物の安定性を保つ上で非常に重要だ。
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歴史的建造物の礎石には、当時の建築技術の粋が詰まっている。
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ウィキペディア
礎石(そせき)とは、建造物の基礎にあって柱などを支える石。礎石を用いた建物を礎石建物といい、掘立柱建物や土台建物と区別される。
出典: 礎石 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0