銀紙
ぎんがみ
名詞
標準
aluminum foil
文例 · 用例
こはよき朝のめざめなり、をとめらのさんたまりやの祈祷なり、みな少女、素足あしなみそろへ行く手に、ちよこれいと銀紙に卷かれ、くだものは竝木の柵に飾られぬ。
— 萩原朔太郎 『若き尼たちの歩む路』 青空文庫
飾れる部屋部屋我が知らぬ西洋の怪しき玩具と銀紙のかがやく星星。
— 萩原朔太郎 『クリスマス』 青空文庫
銀紙色の竹槍の、汀に沿ひて、つづきけり。
— 中原中也 『山羊の歌』 青空文庫
君は煙草の銀紙で、洋盃の形を作り、小さな机の上に置いて眺めて居た。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
その一つの心根が、遠く旅に出た宿屋の部屋で、情なき女中に銀紙の洋盃を作つてやり、飢ゑて貧しい都會の空で、故郷を戀ふる哀傷の詩を歌はせ、そして文明社會における君自身の裸體を羞かしく感じさせた。
— 萩原朔太郎 『室生犀星に與ふ』 青空文庫
悲しい月夜かなしい遠景かなしい薄暮になれば、労働者にて東京市中が満員なり、それらの憔悴した帽子のかげが、市街中いちめんにひろがり、あつちの市区でも、こつちの市区でも、堅い地面を掘つくりかへす、掘り出して見るならば、煤ぐろい嗅煙草の銀紙だ。
— 萩原朔太郎 『月に吠える』 青空文庫
(銀紙に包んだものを探り出す)我らに(銀紙を開きながら喜色を帯ぶ)日用……糧を……我らに日用の糧を……(急におどり上がって手に持った紙包みをふりまわす)……ブラボーブラボーブラビッシモ……おお太陽は昇った。
— 有島武郎 『ドモ又の死』 青空文庫
新吉は菓子フォークで頭を押えるとリキュール酒が銀紙へ甘い匂いを立てゝ浸み出るサワラを弄びながら言った。
— 岡本かの子 『巴里祭』 青空文庫
標準
silver-colored paper
ウィキペディア曖昧さ回避
銀紙(ぎんがみ) アルミ箔に紙を裏打ちしたもの。折り紙や包装に使用される。 日立金属株式会社の製造する刃物鋼(ヤスキハガネ)の商標の一つ。
出典: 銀紙 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0