計量的
けいりょうてき
形容動詞
標準
quantitative
文例 · 用例
ベッカーは茲に空間の Konstitution とその Struktur とを区別し前者による Phantomraum なる直観空間はユークリッド的であるが後者による計量的空間は非ユークリッド的であり得るのであると説く(同上 S. 151)。
— 戸坂潤 『物理的空間の成立まで』 青空文庫
計量乃至測定は現象学的にかの第二の orientierter Raum に基くが故に第三の等質空間なる直観空間は計量的空間と矛盾するものではないという。
— 戸坂潤 『物理的空間の成立まで』 青空文庫
何となれば元来空間その者の結合が問題となり得るのはただ空間の曲率に基くと考えられる限りに於てであり、空間そのものの結合もこの意味に於て計量的であると云わねばならなくなって来るから。
— 戸坂潤 『物理的空間の成立まで』 青空文庫
即ち空間そのものの結合は実はその計量的規定の帰結に外ならない。
— 戸坂潤 『物理的空間の成立まで』 青空文庫
かくの如き瞬間が常識の考へるやうな計量的時間の最小なるものとは全く異ることは前に云つた通りである。
— 三木清 『歴史哲學』 青空文庫
この疲労の痛苦、すなわち、神経組織の計量的報告を超えて、肉体があらゆる抵抗要素をあげて、これに対立するところの「血液をもってせられたる構成」は、人間の「生きていることを感ずる」意味で、最も深刻なるものといわるべきであろう。
— 中井正一 『スポーツの美的要素』 青空文庫
計量的な例の実証的予見の代りに、多少とも云わば神話的とも云うべき卜占・透視(Divination)がなければならぬ*、と。
— 戸坂潤 『科学論』 青空文庫
だがそれにも拘らず、数学者の主観的意図に関係なく、各種の数学が客観的には物理学に用いられているということは何を意味するか(計量的幾何学や解析による物理学的理論一般は云うまでもなく、其の他群論による量子力学、テンソル=カルキュラスによる相対性理論、マトリックスによる量子力学、等々)。
— 戸坂潤 『科学論』 青空文庫