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小心翼々

しょうしんよくよく
形容動詞名詞-の形容詞形容詞-たる副詞-と
1
標準
very timid
文例 · 用例
小心翼々と言ったようなその瞬間までの自分の歩き振りが非道く滑稽に思えた。
梶井基次郎 路上 青空文庫
おととい鴎座の試験を受け、そこにいならぶ芸術家たちが、あまりにも、ご自分たちのわずかな地位をまもるのに小心翼々の努力をしているのを見て、あいそがつきたのだ。
太宰治 正義と微笑 青空文庫
どうせ映画の予告篇、結果に於いては、宣伝みたいな事になってしまうのだから、出版元も大目に見てくれるにきまっていると思われる、などとれいの小心翼々、おっかなびっくりのあさましい自己弁解をやらかして、さて、とまた鉄仮面をかぶり、ただいまの抜書きは二枚半、ついでにもう二枚ばかり抜書きさせていただく。
太宰治 鉄面皮 青空文庫
操作きわめて拙劣の、小心翼々の三十五歳の老兵が、分会の模範としてほめられた事は、いかにも、なんとしても心苦しく、さすがの鉄面皮も、話ここに至っては、筆を投じて顔を覆わざるを得ないではないか。
太宰治 鉄面皮 青空文庫
まことは、小心翼々の、甘い弱い、そうして多少、頭の鈍い、酒でも飲まなければ、ろくろく人の顔も正視できない、謂わば、おどおどした劣った子である。
太宰治 春の盗賊 青空文庫
ある大衆作家は「新婚ドライブ競争」というような題の小説を書くほどの神経の逞しさを持っていながら、座談会に出席すると、この頃の学生は朝に哲学書を読み、夕に低俗なる大衆小説を読んでいるのは、日本の文化のためになげかわしいというような口を利いて、小心翼々として文化の殉教者を気取るのである。
織田作之助 可能性の文学 青空文庫
想像され得る限りのあらゆる敵や災害に対して細心周到な注意が払われ安全が計られるのだが、しかもなお常に小心翼々として防備の不完全を惧れていなければならない。
中島敦 狼疾記 青空文庫
余は教会に捨てられて始めて寛容寛宥の美徳を了知するを得たり、余が小心翼々神と国とに事えんとする時にあたって、余の神学上の説の異なるより教会は余の本心と意志とに疑念を懐きついに或は余を悪人と見るに至れり。
内村鑑三 基督信徒のなぐさめ 青空文庫
作例 · 標準
新入社員の彼は、部長の前ではいつも小心翼々としており、発言一つにも細心の注意を払っている。
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虎の尾を踏むような心地で、彼は小心翼々とした足取りで社長室へと向かった。
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小心翼々に準備を進めたおかげで、大きなトラブルもなくイベントを終えることができた。
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小心翼々(しょうしんよくよく) — 幻辞.com