三従
さんじゅう
名詞
標準
a woman's three obediences (father, husband and son; according to Buddhist and Confucianist teachings)
文例 · 用例
孟母三遷というような女の積極的な判断が行動へあらわれたような例よりも、女は三界に家なきもの、女は三従の教えにしたがうべきもの、それこそ女らしいこととされた。
— ――女らしさの昨日、今日、明日―― 『新しい船出』 青空文庫
女の三従の道は親に従うのがまず第一なのだからね。
— 藤袴 『源氏物語』 青空文庫
古風の教に婦人の三従と称し、幼にして父母に従い、嫁して夫に従い、老して子に従うと言うが如き、徳義一偏より言えば或は不可なきが如くなれども、定めなき世の心波情海を渡らんとするには人事の浮沈常ならずして、彼の夫に従い子に従うと言う其従順は化して屈伏盲従の姿と為り、万事不如意に苦しむの例なきに非ず。
— 福沢諭吉 『新女大学』 青空文庫
『女大学』という書に、「婦人に三従の道あり、稚き時は父母に従い、嫁いる時は夫に従い、老いては子に従うべし」と言えり。
— 福沢諭吉 『学問のすすめ』 青空文庫
自分らの解放せられた喜びを忘れて婦人の解放を押え、剰え昔の五障三従や七去説の縄目よりも更に苛酷な百種の勿れ主義を以て取締ろうというのは笑うべき事である。
— 与謝野晶子 『婦人と思想』 青空文庫
女三従説の如きは、趣旨はともかく、表現が寧ろ穏かでないとさへ思はれる。
— 岸田國士 『妻の日記』 青空文庫
女三従説、即ち、家に在つては親に従ひ、嫁しては夫に従ひ、夫死しては子に従ふといふ教へですが、これも、支那流の男尊女卑と関係なく、真に日本的な「家」の精神から理解しなければ、甚だしい時代錯誤に陥ります。
— ――力としての文化 第四話 『青年の矜りと嗜み』 青空文庫
道徳を善悪問題と決めて了い、やがて道徳は善だと決め、それから道徳は人間の善性だと決めるから、ではその善性は何々かと云うことになって、知仁勇とか、仁義礼知信とか、忠孝とか、忠君愛国とか、三従の婦徳とか、という徳目(Virtues)が念入りに算え上げられる。
— 戸坂潤 『道徳の観念』 青空文庫
作例 · 標準
古代日本では、女性は三従の教えに従うことが求められた。
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三従の思想は、現代のジェンダー観とは大きく異なる。
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彼女は三従の考え方に疑問を抱いていた。
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