手職
てしょく異読 てじょく
名詞
標準
handicraft
文例 · 用例
而しておんつぁんの言葉でいへば二人はまたよれ/\になつて寝起きを共にするやうになつたが、兎に角にも勃凸に一通りの手職は覚えさせるのがおんつぁんの生活のためにも必要になつたので、又何処からか辛うじて金の工面をして勃凸を自動車学校に入れることになり、勃凸は勃凸でそれを子供のやうに喜んだ。
— 有島武郎 『骨』 青空文庫
散髪屋も畳屋も同じ手職稼業でたいした違いはないようなものの、おたかにしてみれば口惜しいほど格式が落ちたと思われ、だから断るにもサバサバした気持だった。
— 織田作之助 『婚期はずれ』 青空文庫
けれども手職が出来たらしい割りにお客の取り付きがわるく、最初に生れた男の子の久禄というのは生涯音信不通で、六ツの年に他家へ遣るという有り様であった。
— 夢野久作 『あやかしの鼓』 青空文庫
散髪屋も畳屋も同じ手職稼業でたいした違いはないようなものの、おたかにしてみれば、口惜しいほど格式が落ちたと思われ、だから断るにもサバサバした気持だった。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
坂の北側はけちな家が軒を並べていて、一番体裁の好いのが、板塀を繞らした、小さいしもた屋、その外は手職をする男なんぞの住いであった。
— 森鴎外 『雁』 青空文庫
「使って下さい、この通り――しかし、阿賀妻さん、公然とこの手職をお役に立てる時代になりましたか、とうとう?
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
必要とあっては、おぼつかなく――内心さげすんでいたあやしげな手職を、自ら進んで役立てようとする気持になっていた。
— 本庄陸男 『石狩川』 青空文庫
村々の部曲の中で、保護者を失つても、自活の出来るのは、主として手職をうけ襲いだ家である。
— 折口信夫 『国文学の発生(第二稿)』 青空文庫
作例 · 標準
彼は若い頃から手職を身につけるために、京都の老舗で修行を積んだ。
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不況の時代でも、確かな手職があれば食いっぱぐれることはないと父は言った。
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定年後は自分の手職を活かして、小さな家具の修理店を開くのが夢だ。
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