受動性
じゅどうせい
名詞名詞-の形容詞
標準
passivity
文例 · 用例
「いき」の質料因たる二元性としての媚態は、姿体の一元的|平衡を破ることによって、異性へ向う能動性および異性を迎うる受動性を表現する。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
「いき」の質料因たる二元性としての媚態は、姿体の一元的平衡を破ることによって、異性へ向う能動性および異性を迎うる受動性を表現する。
— 九鬼周造 『「いき」の構造』 青空文庫
これは実に驚くべき女の受動性ですよ。
— 織田作之助 『夜の構図』 青空文庫
あわれさとは手術台に横たわる宿命的な受動性!
— 織田作之助 『土曜夫人』 青空文庫
このロマン主義にあらわれている彼の受動性は、ヨーロッパ文化の伝統に対して、日本文化の伝統というものをいきなり在るがままの常套、約束、陳腐ごと受けいれ得る性格にあらわれている。
— ――鴎外・漱石・荷風の婦人観にふれて―― 『歴史の落穂』 青空文庫
鴎外の婦人に対する感情は、「舞姫」、和歌百首や他の作品の上にもうかがわれるのであるが、鴎外の婦人に対するロマンティシズムは、荷風の受動性とは全く異っている。
— ――鴎外・漱石・荷風の婦人観にふれて―― 『歴史の落穂』 青空文庫
それは要するにその点の再吟味であり、散文精神が今日の文学の受動性の枠づけとならぬよう、文学のリアリティーを風俗小説の範囲にとじこめぬよう、そのことが論ぜられたのであったと思われる。
— ――思意的な生活感情―― 『現実と文学』 青空文庫
この人物が四十年のロシアの歴史の波と結びついている、その関係の受動性、謂わば無気力、或る面での歴史の波から個人的な穴の中への遊離は、私達に、作家とその日常生活とはかくも緊密なものであるという一箇の教訓として見える位です。
— 宮本百合子 『長篇作家としてのマクシム・ゴーリキイ』 青空文庫
作例 · 標準
彼の受動性が災いして、せっかくの昇進のチャンスを逃してしまった。
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芸術鑑賞においては、時に受動性が感性を研ぎ澄ます助けとなる。
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インターネット動画の視聴は、読書に比べて受動性が高まりやすいとされる。
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