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懐疑論

かいぎろん
名詞
1
標準
skepticism
文例 · 用例
今日も、ごく稀れにはかやうな考へを抱いてゐる人もあるが、多くの方面に於て、見事な成果をあげた近代科学の方法は、かやうな懐疑論を生ずる余地を殆んど奪つてしまつたと言つてよい。
平林初之輔 文学方法論 青空文庫
度を越えた懐疑は純粋に懐疑に止まっているのでなく、一つの哲学説としての懐疑論になっているか、それとも懐疑の神秘化、宗教化に陥っているのである。
三木清 人生論ノート 青空文庫
かようにして普遍的な必然的な知識はないということになり、経験論はヒュームにおいて懐疑論に陥ったのである。
三木清 哲学入門 青空文庫
カントの批判論は経験論の懐疑論的帰結を克服しようとするものであるが、なお経験論と同じ前提に立っていると見られるところがある。
三木清 哲学入門 青空文庫
かようにして相対主義は懐疑論になる。
三木清 哲学入門 青空文庫
懐疑論とは普遍妥当的な知識は存在せず、従って真埋は存在しないという主張である。
三木清 哲学入門 青空文庫
論理主義者は懐疑論を反駁して次の如く論じている。
三木清 哲学入門 青空文庫
懐疑論者は真理はないと主張するが、彼はかように主張することによって彼のこの主張だけは真理であると考えているのであり、従って少くとも一つは真理があることを認めているのであって、さもないと彼が懐疑論を唱えることも無意味にならなければならない、それ故に懐疑論は自己矛盾である。
三木清 哲学入門 青空文庫