条件法
じょうけんほう
名詞
標準
conditional mood
文例 · 用例
平安朝初期の条件法の厳重であつた時代には、たとひ興言利口にも、「かはらざらめど」と言はねば通じなかつたであらう。
— 折口信夫 『鸚鵡小町』 青空文庫
僕が先づ云ひたいことは、山辺氏が僕の文章中から、その精神を摘出することなく、ある部分の語句を引用し、しかも、その場合、僕が最も注意して用ひた「条件法的」表現を無視されたといふことである。
— 岸田國士 『演劇的青春への釈明』 青空文庫
かうした長い副詞句が、元は文章であり、又、其が為に、文章的でなければならなかつた為の条件法を具へた副詞句が、次第に単純化せられて行つた。
— 折口信夫 『副詞表情の発生』 青空文庫
これはなかなか興味のある研究で、ひと口に言えば、十六世紀は感情偏重の時代で、対人的には、相手の思惑を気にしたり、自分の意見を露骨に示すのを憚るような気風であったため、おのずから、言葉使いに婉曲、遠廻しな言い方がよろこばれ、むやみに「条件法」を使う習慣ができた。
— 岸田國士 『あるニュウ・フェイスへの手紙』 青空文庫
二 原著の叙述は、ほとんど全部条件法を用い、原著者がその主張にいかに謙譲であったかをよく示している。
— ELEMENTS D'ECONOMIE POLITIQUE PURE OU THEORIE DE LA RICHESSE SOCIALE 『純粋経済学要論』 青空文庫
作例 · 標準
言語学では、仮定や願望を表す「もし~ならば」といった表現を条件法と呼ぶ。
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この文は、現実とは異なる仮定に基づいた条件法で述べられている。
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文学作品では、条件法を用いることで、登場人物の心情や想像を豊かに表現できる。
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