託言
たくげん異読 かごと・かずけごと
名詞
標準
pretext
文例 · 用例
例の如く湯に入りて、上れば直に膳を持出で、燈も漸く耀きしに、かの客、未だ帰り来ず、「閑寂なのも可いけれど、外に客と云ふ者が無くて、全でかう独法師も随分心細いね」 託言がましく貫一は言出づれば、「さやうでゐらつしやいませう、何と申したつてこの山奥で御座いますから。
— 尾崎紅葉 『金色夜叉』 青空文庫
かかる託言から生れ出たのは、実に次の如きヌーマ、エジェリヤの恋物語である。
— 穂積陳重 『法窓夜話』 青空文庫
一方|外物託言が叙景詩を分化したのであるが、こうした関係から、短歌には叙景・抒情の融合した姿が栄えた。
— 折口信夫 『歌の円寂する時』 青空文庫
沖縄県では、のろは保護せぬまでも虐待しては居ないが、ゆたは見逃して居ないにも拘らず、ゆたの勢力は、女子の間には非常に盛んで、先祖の霊が託言したのだと称して風水見(墓相・家相・村落様式等を相する人、主に久米村から出る)の様な事を言うて、沢山の金を費させる。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫
神託をきく女君の、酋長であつたのが、進んで妹なる女君の託言によつて、兄なる酋長が、政を行うて行つた時代を、其儘に伝へた説話が、日・琉共に数が多い。
— 折口信夫 『琉球の宗教』 青空文庫
此語が、ある時期に於て、神の如何にしても人に託言せぬあり様を表したのではあるまいかと思はれる。
— 折口信夫 『「しゞま」から「ことゝひ」へ』 青空文庫
巫覡の託言に「常世神を祭らば、貧人は富みを致し、老人は少きに還らむ」とあつた。
— 常世の国 『古代生活の研究』 青空文庫
すなわち座頭の坊の物語が夙くから、当時実際に参与した勇士どもの霊の、託言または啓示なることを要した所以である。
— 柳田国男 『山の人生』 青空文庫
作例 · 標準
彼は仕事の忙しさを託言にして、同窓会への出席を断った。
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突然の体調不良を託言に、彼女は面倒な話し合いの場から逃げ出した。
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何か適当な託言を見つけて、この場を円満に切り抜けようと考えた。
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標準
message (esp. oral)
作例 · 標準
「不在の際は、隣の方に託言を残しておいてください」と伝言板に書いた。
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母からの託言によれば、今日の夕食は少し遅くなるということだった。
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彼は受付の女性に、社長への短い託言を預けて会社を後にした。
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