客
まれびと異読 マレビト
名詞頻度ランク #1381 · 青空 17834 例
標準
visitor from afar
文例 · 用例
――額をみ給へ――一度は神も客観してやりました――不合理にも存在価値はありませうよだが不合理は僕につらい――こんなに先端に速度のある自棄 々々 々々下駄の歯は僕の重力を何といつて土に訴へます「空は興味だが役に立たないことが淋しい――精神の除外例にも物理現象に変化ない」ガラスを舐めて蠅を気にかけぬ
— 中原中也 『(古る摺れた)』 青空文庫
雨の降る日(兄のうたへる)萩原朔太郎雨の降る日の縁端にわが弟はめんこ打つめんこの繪具うす青くいつもにじめる指のさき兄も哀しくなりにけり雨の降る日のつれづれに客間の隅でひそひそとわが妹のひとり言なにが悲しく羽根ぶとん力いつぱい抱きしめる兄も泣きたくなりにけり
— 萩原朔太郎 『雨の降る日』 青空文庫
乗客の三分の二はもう眠りに就いてゐる。
— 中原中也 『三等車の中(スケッチ)』 青空文庫
やがて最初に目に入つた玉屋に這入ると、部屋は明るくガランとしてゐて、温室のやうだつた、客の腰掛場になつてゐる、畳二枚を縦に並べた場所の、その中程に置かれた火鉢には其処の主人が如何にも睡げによつかゝつてをり、お主婦さんも割烹着を着たまゝ火鉢で手をぬくめてゐた。
— 中原中也 『西部通信』 青空文庫
たつた一人の客が、部屋の真中にたつた一台の玉台の一方に立留つたきりで、練習突きをしてゐる。
— 中原中也 『西部通信』 青空文庫
此処らでの高級酒場たる酒場の中はひつそりして、客がゐないので小さな窓はみんな開放つてある。
— ――不真面目なわが心…… 『その一週間』 青空文庫
一日二三合の米の飯と、少しばかりの副食物と、二三合の日本酒とさえあれば、それで私の生活は充分であると、その訪問客に語っているヘルンは、実際に学者風の簡易生活をしていたのである。
— 室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ 『小泉八雲の家庭生活』 青空文庫
けれども彼の批判態度は、常に著るしく客觀的だつた。
— 萩原朔太郎 『芥川龍之介の死』 青空文庫
作例 · 標準
遠い異国から訪れた客(まれびと)を、村人たちは総出で歓迎した。
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彼はさながら客(まれびと)のように、静かに現れては去っていく不思議な男だ。
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古くから伝わる祭礼には、海の向こうから来る客(まれびと)を祀る意味がある。
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標準
joy-bringing spirit from the divine realms
作例 · 標準
折口信夫の学説によれば、客(まれびと)は常世から幸いをもたらす精霊である。
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秋の収穫祭の夜、仮面をつけた客(まれびと)たちが家々を回って祝福を与える。
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人々の信仰の中に生き続ける客(まれびと)の存在が、民俗学の重要なテーマだ。
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ウィキペディア曖昧さ回避
客(きゃく、まろうど、カク) 顧客 - (事業や商売などを行う人から見て)こちらが提供する商品やサービスに対して料金を払ってくれる側の人。 観客 旅客、乗客 食客 - 有力者に「客分」として抱えられ、一時的な家来として仕えている人。おかかえ。 剣客 刺客 お抱え外国人 お抱え運転手 まれびと(客人) - 折口学で、他界から来訪する霊ないし神のような存在のこと。「まろうど」とも。 旅人のこと。観光を参照。 「主」に相対するもの。(哲学的な)分類のひとつ。主体と客体を参照。 客の接待に使う道具を数えるための語。「お椀が5客ある」などと使う。助数詞を参照。
出典: 客 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0