鉄錆
てつさび
名詞
標準
iron rust
文例 · 用例
そのマシン油たるや、充分に運転しているジャックハムマーの、蝶バルブや、外部の鉄錆を溶け込ませているのであったから、それは全く、雪と墨と程のよい対照を為した。
— 葉山嘉樹 『坑夫の子』 青空文庫
しかし、私には裏の石塀に滲んでいる鉄錆の方が、はるかに彼の詩を読む思いがした。
— 横光利一 『欧洲紀行』 青空文庫
二 相変らず、はしッこそうな、キラキラした目付きをした長崎屋、結城縞に、鉄錆いろの短羽織という、がっちりとしたなりで、雪之丞の鏡台近くすわると、「いやこないだは、いろいろ我儘を申して相すみませなんだ。
— 三上於菟吉 『雪之丞変化』 青空文庫
それにさえほとんど青色がなく、幹は白ちゃけて骨のように見え、葉は鉄錆て黒かった。
— 国枝史郎 『前記天満焼』 青空文庫
鉄錆のような声で馬にものいっているが、その単調な語が留学生には分からない。
— 斎藤茂吉 『玉菜ぐるま』 青空文庫
鉄錆を見るように真っ赤になった塩ます、これがますの中でも一番美味いようである。
— 北大路魯山人 『塩鮭・塩鱒の茶漬け』 青空文庫
津軽海峡の鉄錆色の海の中へ突き出した孤独な岬の上に建っているこの「|灯台の聖母修道院」にもこんな風に気ぜわしい春がくる。
— 久生十蘭 『葡萄蔓の束』 青空文庫
こんな鉄錆のような顔をしたおいらより、油壺から出たよなおせん坊の方が、どれだけいいか知れねえからの。
— 邦枝完二 『おせん』 青空文庫
作例 · 標準
海岸近くに放置された自転車は、潮風のせいですっかり鉄錆に覆われている。
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ボルトの鉄錆を落とすために、専用の潤滑剤を吹き付けてしばらく放置した。
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「うわっ、この釘、鉄錆がひどくて今にも折れそうだよ」
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