うろ覚え
うろおぼえ
名詞頻度ランク #26578 · 青空 116 例
標準
faint memory
文例 · 用例
囲炉裏に榾をさしくべ、岩魚の串刺にしたやつを炙りながら、山林吏が、さっき捨てた土饅頭は何だね、と案内の猟師に訊ねる、旦那、ありゃ飛騨の御大名の墳で、と右の一伍一什をうろ覚えのままに話す、役人は、そんな由緒のあるものと知ったら、何とか方法もあったものをと口惜しそうな顔をした。
— 小島烏水 『梓川の上流』 青空文庫
幼い時聞いて、前後うろ覚えですが、私の故郷の昔話に、(椿ばけ――ばたり。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
宗右衛門は煙草を置いて、夏のはじめ泰松寺の老師から伝授されたうろ覚えの懺悔文をあわてゝ中音に唱へ始めた。
— 岡本かの子 『老主の一時期』 青空文庫
いや、先生はね、お前たちも知っているように、唱歌はあまり得意でないのでね、その歌も、うろ覚えでね、おかげで、やっといまはっきりと思い出した。
— ―――一幕三場 『春の枯葉』 青空文庫
八百屋の小僧が、いま若旦那から聞いて来たばかりの、うろ覚えの新知識を、お得意さきのお鍋どんに、鹿爪らしく腕組して、こんこんと説き聞かせているふうの情景が、眼前に浮んで来たからである。
— 太宰治 『思案の敗北』 青空文庫
その時の文章をいまでも、うろ覚えに記憶いたして居りますが、なんでもこんな工合ひの御教書でございました。
— 太宰治 『右大臣実朝』 青空文庫
其中に唯二三枚あつて見たんです、四五十回は続いたらうと思ひますが、未だに一冊物になつても出ず、うろ覚えですから間違かも知れませんが、春廼家さんなんです、或ひは朝野新聞とも思ふし、改進新聞かとも思ふんだが、「こゝやかしこ。
— 泉鏡花 『いろ扱ひ』 青空文庫
実はね、あるその宴会の席で、その席に居た芸妓が、木曾の鶫の話をしたんです――大分酒が乱れて来て、何とか節というのが、あっちこっちではじまると、木曾節というのがこの時|顕われて、――きいても可懐しい土地だから、うろ覚えに覚えているが、(木曾へ木曾へと積み出す米は)何とかっていうのでね……」「さようで。
— 泉鏡花 『眉かくしの霊』 青空文庫
作例 · 標準
その映画のストーリーはうろ覚えだ。
うろ覚えで答えるのは危険だ。
昔の住所をうろ覚えしている。
歌詞をうろ覚えで歌っている。
ウィキペディア
うろ覚え(うろおぼえ、疎覚え、空覚え)とは、ある事柄について、覚えている内容や理解したはずの内容が曖昧なこと、またそのような状態で発言すること。
出典: うろ覚え — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0