蒸し蒸し
むしむし異読 ムシムシ
副詞副詞-と動詞-サ変
標準
hot and humid
文例 · 用例
兵營から既に十|里に近い行程と、息詰るやうに蒸し蒸しする夜の空氣と、眠たさと空腹とに壓されて、兵士達は疲れきつてゐた。
— 南部修太郎 『一兵卒と銃』 青空文庫
夜は更けて、相変らず蒸し蒸ししてゐるので、肌の冷つくのが、却て心持が好い。
— 森鴎外 『金貨』 青空文庫
※「ここですよ」 蒸し蒸しするような物の底に押し込められているような気もちになっていた讓は、女の声に気が注いて足をとめた。
— 田中貢太郎 『蟇の血』 青空文庫
三「此所ですよ、」 蒸し蒸しするやうな物の底に押し込められてゐるやうな気持になつてゐた譲は女の声に気がついて足を止めた。
— 田中貢太郎 『蟇の血』 青空文庫
長く天気が続いて、そのあとに激しい南風が吹いて、東京の市街はほこりまぶれになって、空も、家屋も、樹木も、黄粉でまぶしたようになったあげく、気持ち悪く蒸し蒸しと膚を汗ばませるような雨に変わったある日の朝、葉子はわずかばかりな荷物を持って人力車で加治木病院に送られた。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
」 お増は二年ばかり附き合ってから、浅井と前後してじきに家へ帰ると、蒸し蒸しするそこらを開け放しながら言い出した。
— 徳田秋声 『爛』 青空文庫
「こんなに蒸し蒸しするのも太陽の黒点のせいだよ」と一番、入口のカーテンに近いところに背を向けて腰を下ろしている理科大学の星尾助教授が言って、麻雀の牌をガチャガチャと、かきまわした。
— 海野十三 『麻雀殺人事件』 青空文庫
お力はハッとしたようであったが、「蒸し蒸しするのね」 と独言のように云い、立って窓際へ行き、窓を開けた。
— 国枝史郎 『甲州鎮撫隊』 青空文庫
作例 · 標準
今日の体育館は、窓を閉め切っていたので蒸し蒸しする。
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梅雨の時期は、部屋の中が蒸し蒸しして過ごしにくい。
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熱帯の地域では、一年中蒸し蒸しとした気候が続く。
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