暖簾
のれん異読 のうれん・のんれん
名詞頻度ランク #33668 · 青空 1043 例
標準
(short) curtain hung at shop entrance
文例 · 用例
暖簾をかけた質屋の店も、既に戸を閉めてしまったので、万象|寂として声なく、冬の寂寞とした闇の中で、孤独の寒さにふるえながら、小さな家々が眠っている。
— 萩原朔太郎 『郷愁の詩人 与謝蕪村』 青空文庫
下樣の繩暖簾とはことかはりて、醉うても聞き苦しきいさかひはなけれど、苟めの物語も高聲になり、默してやみなんことも笑ひさざめき、座中自ら春を生ずる自らはよけれど、他人の閑を破るはにくし。
— 萩原朔太郎 『花あやめ』 青空文庫
煤の埃の中にして捨松ここに思ふ樣老店の主人三代の暖簾をくぐる町人は幾度同じ夢を見て繰り返したる榮落に街の繁華は見たるなり。
— 萩原朔太郎 『煤掃』 青空文庫
日本に特有なこの有難い公共設備の入口の暖簾を潜って中へはいると、先ず番台からかけられる声からが既によほどゆるやかなものである。
— 寺田寅彦 『電車と風呂』 青空文庫
サイレンが鳴り、花火が上がり、半鐘が鳴っている最中に踵を接して暖簾を潜って這入って行く浴客の数は一人や二人ではなかったのである。
— 寺田寅彦 『KからQまで』 青空文庫
足は忘れたか投出した、腰がなくば暖簾を立てたように畳まれそうな、年紀がそれでいて二十二三、口をあんぐりやった上唇で巻込めよう、鼻の低さ、出額。
— 泉鏡花 『高野聖』 青空文庫
けれども、以前見覚えた、両眼真黄色な絵具の光る、巨大な蜈※が、赤黒い雲の如く渦を巻いた真中に、俵藤太が、弓矢を挟んで身構えた暖簾が、ただ、男、女と上へ割って、柳湯、と白抜きのに懸替って、門の目印の柳と共に、枝垂れたようになって、折から森閑と風もない。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
……まだこの時も、渋紙の暖簾が懸った。
— 泉鏡花 『国貞えがく』 青空文庫
作例 · 標準
昔ながらの店の入り口には、年季の入った暖簾が下がっている。
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風に揺れる暖簾が、どこか懐かしい雰囲気を出している。
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新しい和食店の暖簾は、日本の伝統的な染め物で作られていた。
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標準
reputation (of a store)
作例 · 標準
あの老舗は、長年の商売で築き上げた暖簾を大切にしている。
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一度失った暖簾を取り戻すのは容易ではない。
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彼の店は、品質の高さで暖簾を守ってきた。
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標準
goodwill
作例 · 標準
企業買収の際、ブランド価値としての暖簾も評価される。
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会計上、暖簾は無形固定資産として計上される。
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この会社の暖簾は、顧客からの信頼の証だ。
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ウィキペディア
暖簾(のれん)は、店先あるいは部屋の境界に日よけや目隠しなどのために吊り下げる布。商店の入り口などに営業中を示すため掲げられ、屋号・商号や家紋などが染め抜かれ ていることも多い。
出典: 暖簾 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0