季春
きしゅん
名詞
標準
late spring
文例 · 用例
集に載する二律に「戊辰季春移居巷西」と題してあり、又「巷西※地忽移家」の句もある。
— 森鴎外 『伊沢蘭軒』 青空文庫
而今度任宣旨、擬検注之間、基衡件郡地頭大庄司季春ニ合心テ禦之。
— 喜田貞吉 『奥州における御館藤原氏』 青空文庫
その罪を一に地頭季春に帰し、再三妻女を国司の館につかわしてこれが命乞いをなさしめ、その請料物勝げて計うべからず、砂金のみでも一万両の多きに及んだとある。
— 喜田貞吉 『奥州における御館藤原氏』 青空文庫
しかも師綱これを許さず、ついに季春が首を刎ねしめたのであった。
— 喜田貞吉 『奥州における御館藤原氏』 青空文庫
丁酉の歳季春というとわしが辞職する前の年だ。
— 永井荷風 『春雨の夜』 青空文庫
併し、越えて二十三年季春、先考の志を襲いで岩波書店を継承せられた岩波雄二郎氏を始め幹部の各位は、文化の再建途上における辞典の重要な役割を認識して『辞苑』改修の促進方針を決定せられ、編者はこれに基き、同年九月十三日、書店内の一室を借りて新編集部を開設し、茲に事業の再発足を見得るに至ったのである。
— 新村出 『『広辞苑』後記』 青空文庫
紀州などの俚諺に、「麦は百日の播きしゅんに三日の苅りしゅん、稲は百日の苅りしゅんに三日の植付時」ということがある。
— 柳田国男 『木綿以前の事』 青空文庫
作例 · 標準
季春の雨に濡れた新緑が、より一層鮮やかさを増して目に映る季節となった。
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「季春の候」という時候の挨拶は、だいたい4月下旬から5月上旬のビジネス文書に適している。
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季春の穏やかな午後に、公園のベンチで風を感じながら読書を楽しむ贅沢な時間を過ごした。
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標準
third month of the lunar calendar
作例 · 標準
古文書には、季春の望月に催された華やかな宴の様子が、雅な文体で記されている。
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旧暦の季春にあたるこの時期、山々は自生する薄桃色の山桜に彩られ、春の終わりを告げる。
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季春の別れを惜しむ歌人たちは、風に散りゆく花びらに自らの移ろいゆく情念を重ね合わせた。
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