本箱
ほんばこ
名詞
標準
bookcase
文例 · 用例
退屈だし寒いので、火でも起こさうと隣りの部屋を開けると、驚いたことにはそこはもうチヤンと机や本箱が配置されてをり、火鉢には火が起こつてゐて、薬鑵も掛かつてゐる。
— 中原中也 『引越し』 青空文庫
一つ確かに覚えているのは、レンブラント画集の立派なのが他の二、三の画集と並んで本箱に立ててあった事で、これだけが荒涼な室の中に著しい異彩を放っていた。
— 寺田寅彦 『中村彝氏の追憶』 青空文庫
谷崎潤一郎君が訪ねて來て、ミカン箱の本箱を見て吃驚し、「詩人といふ奴は、妙なことをするものだなあ!
— 萩原朔太郎 『所得人 室生犀星』 青空文庫
唯、人は自分のトランクだの本箱だのを携へたのみで、つまりは何の好奇心をも抱かずに、世界中を旅行する。
— ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 『「マルテ・ロオリッツ・ブリッゲの手記」から』 青空文庫
二階の縁などに立つて庭を見降すと、體を下に投げ出したくなるやうな衝動に襲はれて、はつとうしろにしざつたり、部屋の本箱の抽出にしまつてある五連發の短銃の事をひよいと、思ひ出すとそれを夢中で取り出してどかんと自分を打つてしまひさうな氣がして恐ろしくてたまらなかつたやうな經驗もやつぱりその當時の事だつた。
— 南部修太郎 『自分の變態心理的經驗』 青空文庫
そして鸚鵡のかごが本箱の上に置いてあります。
— 国木田独歩 『あの時分』 青空文庫
本箱の上に釘を二本立ててその間にわずかに三寸四角ぐらいの紙を張ったのがスクリーンである。
— 寺田寅彦 『映画時代』 青空文庫
寄付の四畳半には長火鉢や箪笥や茶箪笥が列んでいて、奥の六畳が稽古場になっているらしく、そこには稽古用の本箱や三味線が置いてあった。
— 帯取りの池 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
子供部屋には、絵本がいっぱい詰まった大きな本箱がある。
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引っ越しをする時、重たい本箱を運ぶのが一番大変だった。
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彼はオーダーメイドの本箱に、お気に入りの小説を並べている。
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