甘辛
あまから
名詞名詞-の形容詞
標準
sweetness and saltiness
文例 · 用例
甘辛い樹皮の香りに魂を奪はれた彼等は、シヤベルや箆を携へては朝となく夕べとなく来襲した。
— 牧野信一 『肉桂樹』 青空文庫
」 あしもとの地面は、あちこちと土がはね返され、傷つけられた樹根の皮が生々しくむき出されて、甘辛い刺戟の香がつん/\と鼻先を突いた。
— 牧野信一 『肉桂樹』 青空文庫
しかし、山の蕨が膳に上る季節でありながら、それを甘辛に煮つけてしまつたでは、折角の新鮮な山の物の風味に乏しい。
— 島崎藤村 『桃の雫』 青空文庫
大好きですがどうも胡麻をかけただけでは物足りないので一工夫して、挽肉を味噌、醤油、砂糖で甘辛くどろりと煮て胡麻などの代りにかけていただきます。
— 宮本百合子 『十八番料理集』 青空文庫
甘辛い鮮かな味はするけれど、気味は悪い。
— 吉江喬松 『伊良湖の旅』 青空文庫
甘辛い油揚げの中にいっぱいつまった飯、じとじと汁がたれそうなかんぴょうの帯。
— 林芙美子 『新版 放浪記』 青空文庫
中に最も手のこんだのをソップだきと云って、一日がかりで甘辛の味のついたソップをつくり、これに獣魚、野菜をぶちこんで食う。
— 坂口安吾 『明日は天気になれ』 青空文庫
一万円の自動車を飛ばし、金にあかして多数の犬を弄んだという金持の文士が、民衆を標榜して打って出でると、それに五千の投票が集まるという、甘辛せんべいみたような帝都の人気を、苦笑しているわけでもないのであります。
— めいろの巻 『大菩薩峠』 青空文庫
作例 · 標準
私は毎日甘辛について考えている。
甘辛という言葉は日本語で重要だ。
彼は甘辛の意味を理解している。
この文には甘辛が含まれている。