居たたまれない
いたたまれない
表現形容詞
標準
unable to stay (on)
文例 · 用例
さすがに彼女も一二度はまさかと思い返してみるけれども、今度は、あこがれだけがずんずん募って行って、せめてあこがれを納得させるだけでも銀座へ踏み出してむす子の俤を探さなければ居たたまれないほど強い力が込み上げて来る。
— 岡本かの子 『母子叙情』 青空文庫
――蒸暑い風が、海の方から吹き続けて来て、部屋には居たたまれない夜だ。
— 岡本かの子 『鶴は病みき』 青空文庫
居たたまれないわけがあったのだ。
— 織田作之助 『わが町』 青空文庫
お蝶がとどこおりなしに友之助と結婚すれば、お筆に取っては最も好都合であり、又そうなるのが当然であると信じていたところへ、思いもよらないお蝶の自殺という事件が突発して、お筆は溝口家に居たたまれないような羽目になってしまった。
— 岡本綺堂 『有喜世新聞の話』 青空文庫
人を人とも思わない大胆不敵の彼も、もうここにはどうしても居たたまれないような臆病な人間に生まれ変わって、五体の自由になったのを幸いに、ころげるように階段を逃げて降りた。
— 岡本綺堂 『小坂部姫』 青空文庫
お蝶がとどこおりなしに友之助と結婚すれば、お筆に取っては最も好都合であり、又そうなるのが当然であると信じていたところへ、思いもよらないお蝶の自滅という事件が突発して、お筆は溝口家に居たたまれないような羽目になってしまった。
— 岡本綺堂 『探偵夜話』 青空文庫
急にざわめきたった家中は、電話のはげしいベルの絶間ない響と、急にひどくなった雨の騒々しさに満たされて、書斎に物を書いて居る主人と娘は居たたまれない様にあちこちあるき、主婦は何か考えに沈んだ様にしてじいっと椅子から動かなかった。
— 宮本百合子 『黒馬車』 青空文庫
カンレイ紗のゆかたの、腰から下は眞赤で、上は白い小さな肌着の透いて見えるので平氣なやうな流行は、おなじ女性には居たたまれない氣持がする。
— 長谷川時雨 『夏の女』 青空文庫
作例 · 標準
自分の失態を衆目の前で指摘され、その場に居たたまれない気持ちになった。
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恩師に嘘をついている自分が情けなく、居たたまれない思いでただ俯くしかなかった。
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華やかなパーティー会場で一人浮いてしまい、場違いな自分を自覚して居たたまれない思いがした。
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期待されていた後輩がこっぴどく叱られているのを横で見ているのは、何とも居たたまれないものだ。
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