書き残す
かきのこす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to leave (a note, will, etc.) behind
文例 · 用例
まあ、あまり大きい慾を起さず、せめて一面の真実だけでも書き残す事が出来たら満足という気持で書く事にしよう。
— 太宰治 『惜別』 青空文庫
しかも私は一つの心理学的研究として、このニコラス・クレーグ船長の記録を書き残すつもりである。
— 北極星号の船長 医学生ジョン・マリスターレーの奇異なる日記よりの抜萃 『世界怪談名作集』 青空文庫
「この機会を逃せば、あの時に起こったことを書き残すチャンスは二度と訪れないだろう」 あたたかくてねばり強い支えの手に抱かれながら、勝手にも私はただ、そんなふうに感じていたのだと思います。
— 富田倫生 『本の未来』 青空文庫
多くの場合、書置きというたぐいのものは、この世に未練のある者が亡き後をかんがえて愚痴を書き残すか、あるいはこの世に罪のある者が詫び状がわりに書いて行くのであるが、二人はこの世に未練はなかった。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
もし妻と死別れたら、一年間だけ生き残ろう、悲しい美しい一冊の詩集を書き残すために……と突飛な烈しい念想がその時胸のなかに浮上ってたぎったのだった。
— 原民喜 『遥かな旅』 青空文庫
何故といつて、この世の中には、帝王の事だつたら、どんな些細な事でも、きつと記録に書き残す歴史家といふ筆まめな輩が住んでゐるから。
— 大正八(一九一九)年 『茶話』 青空文庫
その心理で、今回もまた自分はこれを書き残すのだ。
— 小酒井不木 『鼻に基く殺人』 青空文庫
――私が若し昨日今日のうちに自殺するとしたならば、そして遺書を書き残すとしたならば、こんな文句があるだらう。
— 種田山頭火 『其中日記』 青空文庫
作例 · 標準
「ここに置いておくからね」と、夕食のメニューを書いたメモをテーブルに書き残して外出した。
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歴史家たちは、当時の混乱した社会状況を日記や書簡に克明に書き残している。
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旅立つ前に、これまで育ててくれた両親への感謝の気持ちを手紙に書き残した。
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標準
to leave (a manuscript, etc.) unfinished
作例 · 標準
彼は大作となるはずだった小説の最終章を書き残したまま、急逝してしまった。
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「続きはまた明日だ」と、物語の最も重要なシーンを書き残してペンを置いた。
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執筆中に予期せぬ来客があり、原稿の後半部分を書き残したまま応接間へ向かった。
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標準
to forget to write
作例 · 標準
「あ、宛名を書き残してた!」と、ポストに投函した直後にミスに気づいて青ざめた。
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買い物リストに肝心のメイン食材を書き残してしまい、スーパーの店内で頭を抱えた。
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試験終了のチャイムが鳴ったとき、一番上の氏名欄を書き残していることに気づいて冷や汗が出た。
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