兎
うさぎ異読 う・ウサギ
名詞多音語頻度ランク #11396 · 青空 2662 例
標準
rabbit
文例 · 用例
何故なら詩性に乏しい現今は、兎角、あまりに貧弱なモチーフを取上げることから、多くの詩が妙な複雑に堕しがちである。
— 中原中也 『菊岡久利著「貧時交」』 青空文庫
尚黙りつゞけるとしても、Aは兎も角女給なり、従つて酒場の空気なりと交流が始まる。
— 中原中也 『心理的と個性的』 青空文庫
兎に角それらの作品の、その「流れ」、「持続」、「終始」といふやうなものを見たことはなく、而もたゞ読んだりしてゐるうちに、従来持つてゐたものさへも、失つたのである。
— 中原中也 『撫でられた象』 青空文庫
銘仙の袷に金紗の羽織を着、兎の毛で縁をとつたオールドローズの繻子の肩掛に寒々とくるまり、海老茶の袴を胸高く穿いてゐる。
— 中原中也 『三等車の中(スケッチ)』 青空文庫
然し実験室で可なり熱中する人々から最も専念する人々を身近に眺める時に、多くの幸福論者は兎も角一応の反撥を感ずるのが事実である。
— 中原中也 『西部通信』 青空文庫
その兎のやうな眼を赤くして、折々キヨロキヨロあたりを見廻す。
— 中原中也 『夏の夜の話』 青空文庫
「うんそれだよ、それで俺も一緒に君所へ行かうつて所なんだ」と傍から三田村は、その躁いだ顔の中に兎のやうな眼を光らせて、高い声で云ふのだつた。
— 中原中也 『夏の夜の話』 青空文庫
――そして兎に角にも自己流の珍らしい建築を完成した。
— 愛の詩集の終りに 『愛の詩集』 青空文庫
作例 · 標準
例句