能狂言
のうきょうげん
名詞
標準
noh farce
文例 · 用例
」 一樹の囁く処によれば、こうした能狂言の客の不作法さは、場所にはよろうが、芝居にも、映画場にも、場末の寄席にも比較しようがないほどで。
— 泉鏡花 『木の子説法』 青空文庫
僕の国では謡曲や能狂言がむかしから流行する。
— 岡本綺堂 『青蛙堂鬼談』 青空文庫
武家の能狂言に対して、芝居が発達した。
— 宮本百合子 『偽りのない文化を』 青空文庫
もっとも、芝居の舞台と能狂言の舞台という、異なった性質の舞台――という相違から来ているのであるが、能狂言の照日前の狂い姿は、お夏のそれよりも、描く者にとってははるかにむつかしさを感じるのである。
— 上村松園 『花筐と岩倉村』 青空文庫
そこで、十五日に催す能狂言とか、登城の帰りに客に行くとか云う事は、見合せる事になったが、御奉公の一つと云う廉で、出仕だけは止めにならなかったらしい。
— 芥川龍之介 『忠義』 青空文庫
そのをかしみが勝つて、卑俗であり、また写実傾向が深くて、世話物じみたものは、所謂「能狂言」の方に所属させられ、その古典味が勝つて、笑ひを催す実感の欠けたものは、次第に優雅化せられて、能楽の領分に這入つて行つたものである。
— ――鶴亀の芸能―― 『鶴が音』 青空文庫
猿若は、能狂言の直系の様に言はれて来たのも無理はないが、今すこし余地を、二つの間に置いて見る必要がある。
— 折口信夫 『江戸歌舞妓の外輪に沿うて』 青空文庫
女の酒乱や、能狂言の書き直しまで加へて、其こそ「香十趣」に這入つたのでは、其こそ、元の黙阿弥劇に逆戻りしてしまふ。
— 折口信夫 『雑感』 青空文庫
作例 · 標準
能狂言は、能と狂言が交互に上演されることで、物語に深みと変化を与える。
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ユネスコの世界無形文化遺産に登録されている能狂言は、日本の誇るべき伝統芸能だ。
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初めて能狂言を鑑賞したが、その芸術性の高さに感動した。
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