三角州
さんかくす
名詞
標準
(river) delta
文例 · 用例
島が生まれるという記事なども、地球物理学的に解釈すると、海底火山の噴出、あるいは地震による海底の隆起によって海中に島が現われあるいは暗礁が露出する現象、あるいはまた河口における三角州の出現などを連想させるものがある。
— 寺田寅彦 『神話と地球物理学』 青空文庫
そのような歴史への働きかけは一見まことに見事らしくないが、しかも大きい河が河の中にやがてそこに都市の建てられる三角州をつくるとき、どの砂粒がその大きい自然の作業に参加するに余り艷の目立たないただの砂粒であることを自身にとって下らないこととしただろう。
— ――二葉亭四迷の悲劇にもふれて―― 『生活者としての成長』 青空文庫
一匹は真直に来るが、もう一匹の方はつかれたと見えて、三角州のようになって居る彼方にそれてゆく。
— 宮本百合子 『一九二五年より一九二七年一月まで』 青空文庫
入って行くと、奥は廃園といったような感じのする広場になって、シャリ・エル・ミサラと呼ばれ、三角州地方では最も古い庭園の一つといわれている。
— 野上豊一郎 『処女の木とアブ・サルガ』 青空文庫
二 汽車はイスマイリアまでは地峡の西岸を、船で通ったと反対に南へ走り、それから西へ折れて、強烈な陽光の下に威勢よく伸びてる三角州の植物の濃緑の間を、ベンハという大きな駅へ出て、また南へ曲り、トゥクフとかカリウブとかいう所を過ぎた。
— 野上豊一郎 『七重文化の都市』 青空文庫
その頃、メムフィスは、ヘリオポリス(カイロの北東約五マイル)と並んで三角州の殷賑の中心だった。
— 野上豊一郎 『七重文化の都市』 青空文庫
テバイが首都になると共に、三角州の政治的勢力は衰微し、長い間メムフィスにあった活動力は次第に河を越して対岸に移り、北へ北へと動いて、一つの新しい活発な商業都市を作り出した。
— 野上豊一郎 『七重文化の都市』 青空文庫
ラメセス二世はアジア攻略の便利のためにテバイから三角州に都を移した。
— 野上豊一郎 『七重文化の都市』 青空文庫
作例 · 標準
大きな川の河口に広がる三角州は、肥沃な土地として知られています。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
空から見下ろすと、複雑に入り組んだ三角州の地形がよく分かります。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
この辺りは昔、三角州だったため、地盤が少し軟らかいんですよ。
幻辭AI · gemini-2.5-flash
ウィキペディア
三角州(さんかくす、三角洲とも)とは、河口付近において、河川によって運ばれた物質が堆積することにより形成された地形である。河口において河川流が分流し、枝分かれした分流路と海岸線のなす形がギリシア文字のデルタ(Δ)に似ていることから、デルタ とも呼ばれる。
出典: 三角州 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0