思想犯
しそうはん
名詞
標準
ideological offense
文例 · 用例
きけば前科八犯の博徒で入獄するたびに同房に思想犯が膝をかかえて鉛のように坐っていたのだ。
— 織田作之助 『実感』 青空文庫
肺病でこつちの二舍に入るのは思想犯で、みんなと接近させないためですよ。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
肺病でこっちの二舎に入るのは思想犯で、みんなと接近させないためですよ。
— 島木健作 『癩』 青空文庫
僧侶によって経営される思想犯保護施設である希望館の内部生活の描写とその屈辱と汚穢に堪えきれなかった仙三という主人公が、大阪太陽新聞主催の見世物めいた座談会の席上で、希望館同宿人の中で最も卑屈狡猾な江沼という男を殺傷する場面で終っている。
— ――文芸時評―― 『ヒューマニズムへの道』 青空文庫
重吉が思想犯として十二年暮していた獄中生活から一九四五年十月十四日に解放されて家庭へかえり、良人としての生活をはじめると共に直ちに共産主義者としての活動へ入ってゆく。
— 宮本百合子 『解説(『風知草』)』 青空文庫
「一種の保護観察なんですのね、思想犯じゃないけど……」「そうなんですよ」と彼は泣面をかきながらおろおろ声をしぼった。
— 金史良 『天馬』 青空文庫
小松与一と云うペンキ屋で、目下上野の博覧会でもって東照宮の杉の木を日慣らし七八本は描いていますよ」「フフン君が絵を描こうと描くまいと、そんな事はどうでもいいんだ、一応来てもらいたい」「思想犯の方でですか?
— 林芙美子 『清貧の書』 青空文庫
あの時、貴女の横に腰をかけていたのは警視庁の思想犯係の刑事だったのです。
— 夢野久作 『近眼芸妓と迷宮事件』 青空文庫
作例 · 標準
彼は反体制的な思想を持っていたため、思想犯として当局にマークされていた。
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まさか、あの穏やかな人が思想犯だったなんて、皆驚いていたよ。
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思想犯の処罰は、歴史的に見ても議論の多い問題だ。
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