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万巻

まんがん
名詞
1
標準
many scrolls
文例 · 用例
いつもびくびくして、自己の力を懐疑し、心の落ちつく場所は無く、お寺へかよって禅を教えてもらったり、或いは部屋に閉じこもって、手当り次第、万巻いや千巻くらいの書を読みちらしたり、大酒を飲んだり、女に惚れた真似をしたり、さまざまに工夫してみたのであるが、どうしても自分の生き方に自信を持てなかった。
太宰治 花吹雪 青空文庫
万巻の書を読んだだけでは駄目だ。
太宰治 花吹雪 青空文庫
僕は、まさか、ファウスト博士みたいに、まさか、万巻の書を読んだわけでは無いんですが、でも、あれに似た虚無を、ふっと感じることがあるんですね。
――ひそひそ聞える。なんだか聞える。 青空文庫
その日以来、ナブ・アヘ・エリバ博士は、日ごと問題の図書館(それは、その後二百年にして地下に埋没し、更に二千三百年にして偶然発掘される運命をもつものであるが)に通って万巻の書に目をさらしつつ研鑽に耽った。
中島敦 文字禍 青空文庫
長城万里に亘り荒蕪落日に乱るゝの所、悵たる征驂をとゞめて遊子天地に俯仰すれば、ために万巻の史書泣動し、満天の白雲|凝つて大地を圧するの思あり。
石川啄木 閑天地 青空文庫
会沢は、水戸の南街塾で、諸国から集まる好学の志士を教導しながらも、万巻の書に埋り、清貧の中に、文久三年八十三歳の天寿を全うして生涯を終へた。
菊池寛 二千六百年史抄 青空文庫
まして書を読んで未だ万巻に達せず、知識|未だ古今を照らすに及ばない程度の力量分際で、正を失わないようにとする心の甚だ乏しく、奇を追う念がいよいよ壮んで、たまたま片々たる新聞雑誌等の一時の矯激の言論等に動かされ、好んで脇道や横道に走ろうとするのは甚だ危ないことである。
幸田露伴 努力論(現代訳) 青空文庫
万巻の書より得た知識、それを我々は常に生かすことを考へなければならない。
田山録弥 墓の上に墓 青空文庫
作例 · 標準
彼の書斎には、万巻の書物が整然と並べられていた。
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万巻の書を読み解く知識と経験を持つ賢者。
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古代の図書館には、失われた歴史を記した万巻の巻物が収蔵されていたという。
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