追い回す
おいまわす
動詞-五段-サ行動詞-他動詞
標準
to chase about
文例 · 用例
それはほんとうにバッカスの酒宴で、酒は泉とあふれ、肉は林とうずたかく、その間をパンの群れがニンフの群れを追い回すのである。
— 寺田寅彦 『田園雑感』 青空文庫
うちの子供らがあひるを慣らしているのを見て、今まではいっこうにあひるに対する興味がないか、あるいは追い回す以外の可能性を考えなかった近所の子供たちも、とんぼをつかまえて来たりあき鑵にいっぱいいなごを取ってはあひるに食わせることを覚えて来た。
— 寺田寅彦 『沓掛より』 青空文庫
一つに書き方を決めるまで、筆者を追い回す。
— 富田倫生 『青空のリスタート』 青空文庫
そこには、数多い山女魚が棲んでいて、毛鈎の躍るを追い回す。
— 佐藤垢石 『わが童心』 青空文庫
ところが、だしぬけに、彼女はとびかかって行って、うるさく追い回す。
— HISTOIRES NATURELLES 『博物誌』 青空文庫
ある婦人達はリストの触った花について論争し、ある婦人達はリストの捨てた葉巻の吸いさしを捜し回り、有閑婦人達の中には、金と境遇の許す限り、町から町へ、国から国へとリストの後を追い回すのさえあったのである。
— 野村胡堂 『楽聖物語』 青空文庫
えらいチンセイ まるで大象を、燕の群がおいまわすような恰好だ。
— 海野十三 『大空魔艦』 青空文庫
なにしろ年をとって来てね、歯はばくばくになる、ねずみのやつをおいまわすよりか、ろばたで香箱つくって、ごろにゃん、ごろにゃん、のどをならしていたくなるさ。
— DIE BREMER STADTMUSIKANTEN 『ブレーメンの町楽隊』 青空文庫