暮らし向き
くらしむき
名詞
標準
life circumstances
文例 · 用例
おばあ様が暮らし向きの用に立つ物をおもに持って来るので、おもちゃやお菓子は少なくなったからである。
— 森鴎外 『最後の一句』 青空文庫
」「数年前――正確には一八八四年五月――リーにネヴィル・シンクレアという名の紳士がやってきたのだが、財産があるらしく、大きな屋敷を手に入れ、敷地にも手を加えて整え、暮らし向きも普通に良いようであった。
— THE MAN WITH THE TWISTED LIP 『唇のねじれた男』 青空文庫
当時の諸侯は皆、戦陣活躍の雄で猛々しく激烈の人達であったが、何れも惜福の工夫などには疎くて、皆多くは暮らし向きが苦しく家計は乱れ、自らを支えられなくなって、威衰え家は傾き、甚だしいのは財産を失い領地を奪われるに至たり、そうならない迄も尾を垂れ、首を垂れて制裁を受けるに至ったのが多いのである。
— 幸田露伴 『努力論(現代訳)』 青空文庫
小普請入りとなれば暮らし向きも幾らか詰まって来る。
— 岡本綺堂 『箕輪心中』 青空文庫
「今日農場内を歩いてみると、開墾のはじめにあなたとここに来ましたね、あの時と百姓の暮らし向きは同じなのに私は驚きました。
— 有島武郎 『親子』 青空文庫
わたしゆえに会社をお引きになってから、どれほど暮らし向きに苦しんでいらっしゃるか……そのくらいはばかでもわたしにはちゃんと響いています。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
倉地があれほどある限りのものを犠牲にして、しかもその事業といっている仕事はどう考えてみても思わしく行っていないらしいのに、自分たちの暮らし向きはまるでそんな事も考えないような寛濶なものだった。
— 有島武郎 『或る女』 青空文庫
場所も悪し、店も小さいので、碌々の商売もないのに、毎日かなりの酒を飲むので、暮らし向きは楽でなかったらしい。
— かむろ蛇 『半七捕物帳』 青空文庫
作例 · 標準
近頃の物価高で、暮らし向きが苦しくなってきた。
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彼は、家族の暮らし向きを支えるために一生懸命働いている。
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暮らし向きが良くなったので、少し贅沢をするようになった。
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