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自己撞着

じこどうちゃく
名詞動詞-サ変
1
標準
self-contradiction
文例 · 用例
横光氏の自我、自意識というものの認識、実感の自己撞着が現れているのであるが、同時にこの不明確にしかつかまれていない自我の問題こそ、日本における能動精神、ヒューマニズムの生活的・文学的実践に、幾多の歴史的な特色を呈しつつあるのである。
宮本百合子 今日の文学の展望 青空文庫
何故ならこの度結成された「新日本文化の会」の構成要素は、アカデミックな面において強味を加えて来ていると共に、やはり一片ならぬ矛盾、自己撞着を包蔵していることが見える。
宮本百合子 近頃の話題 青空文庫
そのような解しかたが、小林秀雄氏の小さい一文の中でさえ、他の一方で主張されている実証的態度の主張との間にあからさまな自己撞着を示しているような誤りであることが自明であるからこそ、序説以下の「経済学批判」の方法が、今日の活ける古典として物を云うのである。
宮本百合子 文芸時評 青空文庫
人間の性格や気質にいろいろの癖があったり自己撞着があったりするのも畢竟は、私たちすべてのものが、ぽつんと天地の間に湧き出たものではなくて、波瀾を極める人間社会の肉体の歴史、精神の歴史の綾の裡から、またその綾に綾を加えるものとして生れ出ているからなのだろうと思う。
宮本百合子 家庭創造の情熱 青空文庫
それは日本の封建性の圧迫をつねに感じていて、そのために感受性が異常になっている日本のインテリゲンチャの間には、一九二八年以来、奇妙な自己撞着があるということである。
宮本百合子 自我の足かせ 青空文庫
その自己撞着は、いつも自我の解放、個人の運命の自由な展開ということについて熱心に念願しながら、いざその実行に立たなければならないという時には、きまって何かの影におびえて動かないような理窟を見出して来たことである。
宮本百合子 自我の足かせ 青空文庫
そして今日、またこの苦しい自己撞着が自我の確立の問題についてあらわれている。
宮本百合子 自我の足かせ 青空文庫
やがて、第一次ヨーロッパ大戦にまきこまれたジャックが、どういう風に国際的な資本主義経済の自己撞着と戦争の矛盾を発見し、彼のヒューマニティーに立って社会歴史の発展に対する情熱に献身するか、それは、わたしたちの前にまだ日本訳としてあらわれていない後篇に語られている。
宮本百合子 生きつつある自意識 青空文庫
作例 · 標準
彼の主張は、前回の発言と照らし合わせると自己撞着に陥っている。
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自由を尊びながら他者の行動を制限するのは、明らかな自己撞着だ。
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自己撞着を恐れて何もしないよりは、矛盾を抱えながらも進むべきだ。
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