雑話
ざつわ
名詞動詞-サ変動詞-自動詞
標準
chitchat
文例 · 用例
宮川も草香も先に行つて居て、雑話に耽つて居た。
— 平出修 『二黒の巳』 青空文庫
なほまた翁の、あの行脚掟の中には、一、俳諧の外、雑話すべからず、雑話出づれば居眠りして労を養ふべし、といふ条項もあつたやうであるが、私はこの掟にも従はなかつた。
— 太宰治 『津軽』 青空文庫
要するに平安朝文明は貴族文明形式文明風流文明で、剛堅確実の立派なものと云はうよりは、繊細優麗のもので、漸い詞を使ひ、面白くなく、鄙しく、行詰つた、凄じい、これを絵画にして象徴的に現はせば餓鬼の草子の中の生物のやうな、或は小説雑話にして空想的に現はせば、酒呑童子や鬼同丸のやうなものもあつたのであらう。
— 幸田露伴 『平将門』 青空文庫
これより約四百年前、南宋の費袞が書いた『梁谿漫志』は、予かつて見ないが、『燕居雑話』に引かれある。
— 南方熊楠 『失うた帳面を記憶力で書き復した人』 青空文庫
かつ自分の蔵中にないから、また『燕居雑話』から孫引きする。
— 南方熊楠 『失うた帳面を記憶力で書き復した人』 青空文庫
大阪言葉を露骨に、喋々と雑話に耽ける女連もあった。
— 田山花袋 『蒲団』 青空文庫
夕方早々散歩しながら汀居往訪、柿の会例会である、会者七人、これはといふ句は出なかつた、真摯なのがうれしい、席上雑話をして月村さんから、画家乃至画工のうらおもてを聞かされたが、本物でない芸術家はあさましいあさましい。
— 種田山頭火 『一草庵日記』 青空文庫
着衣の件、喫飯の件、談判の件、懸引の件、挨拶の件、雑話の件、すべて件と名のつくものは皆口から出る。
— 夏目漱石 『趣味の遺伝』 青空文庫
作例 · 標準
今夜は寝る前に、田舎の祖母が聞かせてくれた不思議な雑話を思い出した。
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講演の冒頭で披露した季節の雑話が、聴衆の心を掴む良いきっかけとなった。
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二人は駅のホームで、電車の到着を待つ間に他愛もない雑話を交わした。
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