地縁
ちえん
名詞頻度ランク #38830 · 青空 7 例
標準
territorial relationship
文例 · 用例
笠原忠兵衛は中東とアフリカで木綿を買っている近江財閥の一族で、家同士は三代前からの地縁のつづきだが、笠原その人と伊沢はこの四、五年来の交際で、年代からいえば、若草みどりといって、映画のスターだったこともある笠原の細君の安芸子や、安芸子とおなじ撮影所にいた滋野光雄のほうがもっと古い。
— 久生十蘭 『雪間』 青空文庫
共同体の中にも血縁共同体、地縁共同体、精神共同体などがあるが、それらには必ず中心になる人格がある。
— 矢部貞治 『政治学入門』 青空文庫
血縁共同体での父、地縁共同体での領主、精神共同体での教師または師匠などがそれである。
— 矢部貞治 『政治学入門』 青空文庫
戦国時代の領主たちが、領内の治安維持のために地縁団体を利用したという事情もあるであろう。
— 日本の悲劇 『鎖国』 青空文庫
輝やける手おくつきの砂よりけちえんの手くびは光るかがやく白きらうまちずむの屍蝋の手指くされどもらうらんと光り哀しむ。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
みよ おくつきに銀のてぶくろかがやき指はひらかれ石英の腐りたるわれが烈しき感傷にけちえんの、らうまちずむの手は光る。
— 萩原朔太郎 『蝶を夢む』 青空文庫
微笑したるところの幻影であり、沈默せる遠きけちえんの顏面であることを明らかに知覺するとき我は卒倒せんとする。
— 萩原朔太郎 『散文詩・詩的散文』 青空文庫
「そんぢや大層厄介掛けて濟まねえな、そんぢや俺ら米ばかし脊負つてつて明日でも又南瓜はとりに來るとすべえよ、そんぢや此ら、米大變だから俺れが風呂敷ぢやちつと小つちえんだが大かえの有れば貸してくんねえか」おつたはおつぎへいひ掛けた。
— 長塚節 『土』 青空文庫
作例 · 標準
地縁社会では、地域の人々とのつながりが非常に重要視される。
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彼はUターンで故郷に戻り、地縁を頼りに新しいビジネスを始めた。
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地縁の薄い都市部では、新しいコミュニティを形成するのが難しい場合もある。
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ウィキペディア
地縁(ちえん)とは、住む土地にもとづく縁故関係であり、近隣の住民との間で相互扶助などを通じて形成される地域コミュニティである。つまり現在住んでいる土地や過去に住んでいた土地などによる縁(人間関係)のことである。
出典: 地縁 — ウィキペディア / CC BY-SA 4.0